長崎県の長崎電気軌道は、「路面電車の日」の6月10日、明治電車168号の記念運行を行う。雨天時は記念運行を中止するとのこと。
明治電車168号は、1911(明治44)年に製造された現役最古の木造ボギー車。当時の九州電気軌道でデビューし、1942(昭和17)年の5社合併で西日本鉄道の所属に。1959(昭和34)年に長崎電気軌道へ譲渡されるまで、西鉄153号として活躍した。長崎電気軌道では1968(昭和43)年のワンマン運行開始まで第一線で活躍し、1973(昭和48)年2月頃まで朝ラッシュ時の増発として使用されたという。その後は記念日やイベント時のみの運行となり、実際に走行している姿を見られる機会は少なくなっている。
6月10日は浦上車庫前発蛍茶屋行(3号系統)と蛍茶屋発浦上車庫前行(西浜町・出島経由、2号系統)を各4本ずつ運行。両系統とも一部区間は回送となり、一般利用者が乗車できる営業区間は3号系統が長崎駅前~蛍茶屋間、2号系統は出島~浦上車庫前となる。