羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会は5月18日、第2回羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会を開き、羽田空港周辺地域および京浜臨海部の連携を強化し成長戦略拠点の形成を図るための取り組みとして、整備エリアの予定を公表した。
この取り組みは、国際競争力の強化に向けた国家戦略特別区域の目標を達成するプロジェクトの一環として、国および地方の関係機関が協力して行う。「羽田空港周辺・京浜臨海部の連携強化(目指す姿)」を同地域の拠点形成に関する基本方針として、医工連携の推進、国際的な研究・交流・商取引の促進、必要となる都市・交通インフラ整備等に取り組むという。
羽田空港跡地地区第1ゾーンの整備として、東京都大田区が中心となり土地区画整理事業の事業化に向けた検討を進め、2015年度に都市計画の決定、2016年度に事業の着手を行い、2020年に向けて世界と地域をつなぐ新産業創造・発信拠点の形成を目指す。
羽田空港跡地地区第2ゾーンの整備については国土交通省航空局において、2017年度に環状八号線の付け替え工事の完成を図りつつ、民間事業者による地区内の施設整備を進める。殿町地区の整備については2016年度に地区内の施設整備を概成し、2020年に向けて世界的なイノベーション創出拠点の形成を目指すという。
連絡道路については、羽田空港跡地地区と殿町地区(神奈川県川崎市)の中央部に両地区を結ぶ新たな橋梁(2車線)を設置するため、測量や構造の設計、環境影響についての調査など整備に向けた検討の深度化を図る。取組に当たっては、多摩川における渡河部の一般ルールを基本に、東京都、川崎市および国土交通省航空局が協力し、2020年を目指した成長戦略拠点の形成を支えるインフラとして事業の実現を目指す。神奈川県は川崎市の取組に対する必要な支援を行うとしている。