マイナビは、2016年卒業予定の全国の大学4年生・大学院2年生を対象とした「2016年卒マイナビ大学生就職内定率調査」の結果を発表した。調査期間は4月27日~5月1日で、有効回答件数は1万2,067件。

内々定率 年度比較(全体)

2016年卒学生の内定率の発表は、同調査が初回となる。正式内定は10月以降となるため、今回は「内々定」と表記している。

3月広報活動開始初年度の4月末時点の内々定率について調査したところ、前年同月と比べ30.9pt 減の9.8%だった。平均内々定保有社数は1.4社で、約8割(81.4%)の学生が「1社のみ」と回答した。

前年同月の調査では、選考活動の開始月であったことから一気に内々定率が増加していたが、今回の調査は、広報活動開始から2カ月しか経過していないため、現時点では本格的な選考・内々定には進んでいない様子がうかがえる。

文理男女別で見ても、理系男子は11.6%とやや高い傾向だが、例年のように突出した状況には至っていない。内々定保有学生に現時点で入社意思の最も高い企業の業種を尋ねたところ、「サービス・インフラ」が34.1%、「製造(建設除く)」が23.8%で、高い割合を示している。

企業規模については、1,000人以上の合計が40.8%となり、従業員規模の大きな企業からも、すでに内々定を得ていることがわかる。

内々定保有学生に今後の活動を尋ねたところ、83.7%が活動を継続する(「不満なので継続」:21.3%+「不満ではないが継続」:62.4%)と回答した。未内定者を含めた今後も活動を継続する学生の割合(※)は、98.4%となっている。

※未内定者90.2%に内々定を保有して活動を継続する学生8.2%を足しあげて算出