秋田県 秋田市で5月16日~17日の2日間、インテルとマカフィーがパソコンやタブレット、セキュリティ対策などを紹介する体験イベントを開催した。個人向けの2015年最新製品を日本各地で体験してもらおうという移動展示会の一環で、秋田では地元放送局のABS秋田放送が主催する「ABSまつり2015」の会場内にブースを出展。2in1パソコンの新モデルや、話題のStick PCなどの体験に人気が集まっていた。
ABSまつりは、ABS秋田放送が主催し、地元企業などが地場もの素材を使った飲食や物販ブース、ステージイベントなどを展開する地域密着型のお祭り。収穫祭のような雰囲気もあるなかで、外資系企業のインテルが、しかも最新デジタル分野の体験会を行っている様は、なかなかの異彩を放ちながら目立っていた。
展示ブースの目玉となったのが2in1パソコンで、春に発売開始したばかりの東芝「dynabook R82」に実際に触れ、薄型で動作が軽快なWindowsパソコンが分離してタブレットにも変形する場面を見て、「これは凄い」と新鮮に驚く来場者が多かった。ほかにも、薄型軽量タブレットのDell「Venue 8 7000」で、RealSense 3Dカメラを使った特殊な写真編集を楽しむこともできた。RealSense技術に関連しては、3Dカメラでジェスチャ等を読み取り、インタラクティブに音楽を演奏できる「KAGURA」(しくみデザイン)の体験環境も出展していたが、これは親子連れ、特に子供たちが興味を持って遊んでいた。
マカフィーは個人向けセキュリティ製品を出展し、利用デモなど。パソコンとスマートフォンの複数デバイス持ちや、迷惑電話などもトータルに保護。セキュリティ製品が、より個人の生活に寄り添ったものに進化していることを説明していた |
そしてスティック型パソコン「Intel Compute Stick」の人気はやはり高く、この秋田の地でも、「テレビの映る大きなパソコンかな」と覗き込んできた人が、「テレビにパソコン(Compute Stick)を挿して画面を表示しているんです。この小さいスティックがパソコン」と説明を受けて、「これはどこで買えるの!?」と興味深々になる場面が見られた。ただ、残念ながらCompute Stickは発売延期中で「近日中に案内いたします。すみません……」(関係者談)。……早々の発売日決定、期待しています。
パソコンに対するイメージが、キーボードのついた四角い箱や分厚いノートに、Windows XPが入っているようなちょっと古いモノのままの人は、まだまだかなり多いと見られる。インテルが今回のように地域イベントに出展する狙いは、そういった層にも、カタチが変わったり、インタフェースが多様化したり、付き合い方そのものも変わってきている最新のパソコンの"今"を訴求したい想いがあるからだ。
本体の小型化や、形状の変化に加え、タッチやジェスチャというインタフェースそのものが、キーボートとマウスの時代とは違うパソコンとの付き合い方を提供する。子供でも臆せず操作を試みてしまうくらいだ。パソコンそのものイメージが大きく変わる可能性がある |
出展を取り仕切っていたインテル 執行役員 マーケティング本部 本部長の山本専氏も、「これまでも実際にいろいろな地域に出展してみたが、都会では聞けなかったような声が聞けて驚く。(パソコンの最新の姿を)伝えられていたはずが、実は思っていた以上に、広く十分に伝えきれていなかったことに気付けた。直接出向かないと伝わらないことがあった」と話していた。また、「都会では得られなかったユーザーのフィードバックが得られる。ユーザーは全国にいるのだから、貴重なフィードバックだ」とも話していた。今後も地域イベントの試みは積極的に企画していきたいとの意向だそうだ。
インテル 執行役員 マーケティング本部 本部長の山本専氏。ニーズが多様化するなかで、全国のユーザーの声を聞き、全国のユーザーに体験を伝える重要性を話す |
来場者向けに色鉛筆セットのプレゼントも。同様の出展は新潟で6月にも予定されている |
さっそく次回の予定もあり、今度は来月6月20(土)~21日(日)の2日間、新潟県新潟市で開催される「万代ファミリーフェスタ2015」の会場に、今回と同様のインテル&マカフィーの体験ブースが出現する。