引越し侍は5月15日、同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」利用者のデータを元に、「都道府県別 自転車の保有率ランキング」を発表した。調査は2014年に引越し侍を利用の上、実際に引越しをした人を対象に調査を実施し、対象の中から無作為に約16万サンプルを抽出した。
保有率1位は、44.5%の「京都府」。全体の平均は36.5%であったため、10%近く上回っていることが分かる。京都府は大学が多いことから"学生の街"と言われており、比較的土地も起伏がないことも、移動手段としてお金のかからない自転車が選ばれる理由になっているのかもしれない。また、単身者の保有率が1位である点からも、この特徴がうかがえそうだ。続く2位は「大阪府」で、家族世帯の保有率では大阪府がトップとなっている。
一方、最も保有率が少なかったのは13.7%の「沖縄県」。沖縄県の自転車保有率の低さについて調べてみたところ、原因として同社は気候を理由に挙げている。常夏の地である沖縄県は日差しが強く湿度も高いため、自転車に乗るには過酷な環境であると言えそうだ。また台風も多いため、雨風にさらされて自転車がさびやすいという環境もある。さらに、車社会であるために自転車の必要性を感じられず、保有率も低くなっている理由と言えそうだ。
下位2位である「長崎県」も15.2%と低い数値となっている。長崎県は"坂の街"と言われているほど坂が多く、迷路のような細い路地が続いている。また、石畳の道も他の都道府県と比べて多いため、沖縄県と同様、自転車に適した環境ではなさそうだ。