大和ハウス工業のグループ会社である日本住宅流通は18日、大和ライフネクストと連携し、空き家オーナーの代わりに定期巡回を行う「空家巡回サービス」を近畿圏で開始した。初年度受注100戸を計画し、今後は首都圏での展開を行っていく。

総務省の「2013年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家件数は2008年の757万戸から2013年には820万戸まで増加し、今後も拡大すると予想されている。特に、高度経済成長期前後に開発された大規模団地では、居住用として利用されない空き家も多く、適正な管理ができていない物件もあるという。

今回、同社は優良な空き家をもつオーナーを確保するため、「空家巡回サービス」を実施することを決定。同サービスは、同社とオーナーの契約締結後、大和ライフネクストが通気や清掃などの巡回業務を行うもので、オーナーには巡回結果をもとに賃貸やリフォーム、売却などを提案する。

「空家巡回サービス」の流れについて

サービス内容は、通風・換気や通水・水漏れ確認のほか、屋内外の破壊・崩落場所の確認、写真撮影による雨漏り箇所の確認、ポスト整理など。また、オプションとして指定された日時に消防設備点検などを行う立会い業務も行う(1回4,320円)。月額料金は、戸建住宅が9,720円、分譲マンションが5,400円。対象エリアは、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県の営業エリア内。