成田国際空港はこのほど、2015年3月期(2014年4月1日~2015年3月31日)の連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比1.8%増の2,031億5,300万円となり、2004年の民営化以降で最高額を更新した。
営業利益は同2.8%減の387億100万円、経常利益は横ばいの333億4,400万円、純利益は同1.4%減の196億6,000万円となった。
航空機総発着回数は同0.9%増の22万8,220回と、開港以来最高を記録。航空旅客数は、国際線外国人旅客および国内線旅客は好調に推移した一方、国際線日本人旅客が減少したため、同2.0%減の3,530万5,000人となった。
リテール事業については、円安、東南アジア5カ国および中国の訪日ビザの免除・緩和による国際線外国人旅客の増加などにより、売上が増加。物販・飲食収入は同17.5%増の493億5,600万円、構内営業料収入は同11.7%増の104億1,700万円に拡大した。その結果、営業収益は同14.3%増の669億8,200万円、営業利益は同13.4%増の201億3,600万円となった。
2016年3月期(2015年4月1日~2016年3月31日)の連結業績予想は、売上高が同3.7%増の2,106億円、営業利益が同6.5%減の362億円、経常利益が同7.9%減の307億円、純利益が同2.7%増の202億円を見込んでいる。