タレントで女優の黒柳徹子が15日、東京・EXシアター六本木で、舞台『ルーマーズ~口から耳へ、耳から口へ~』の公開稽古を行った。
ニール・サイモン作の同舞台は、黒柳主演でおくる海外コメディ・シリーズ第29弾。ニューヨーク郊外にある豪邸を舞台に、クリス(黒柳)とケン(団時朗)の夫婦による作り話が、とんちかんな大騒動に発展する――というストーリーで、舞台は31日まで公演中(大阪公演は6月4日から7日まで)。
公開稽古後、報道陣の取材に応じた黒柳は、「とても楽しみ! セリフ劇なので、笑って頂けたらうれしい」と笑顔で意気込み、「喜劇が大好き。世の中、悲しいことが多いから、面白かったなと思って帰ってもらえれば」と年に1度の舞台にかける想いを語った。
また、黒柳が出演するトーク番組『徹子の部屋』が今月27日に、1万回の放送を迎え、「お客様が急病とかで来なかったことが無かったのは、稀有な事なので感謝したい」と感無量の表情。40年もの間、番組が続くとは思っていなかったそうだが、「今は50年までやろうと言ってる。90歳を過ぎちゃうけど、今と同じように受け答えが出来て、笑う感受性が続いていれば」と更なる意欲を見せていた。
そんな黒柳は、「ドラえもん」の声優で知られる大山のぶ代が認知症を患っていることについて言及。「3年前までこの芝居を見に来てくれてた仲の良いお友だち」という黒柳は、心配そうな表情を浮かべながら、「人の事しか心配しない人。楽しく生きていってほしい。悩んだり、無理せず暮らしてほしい」とエール。この日、会見を開いた大山の夫で俳優の砂川啓介に対しても、「大変な時は人を頼って欲しい」とメッセージを送っていた。