国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、20代から50代の英語が社内公用語の企業(以下、英語公用語企業)で働くビジネスパーソン412名を対象に、英語に対する意識調査を実施した。調査期間は4月16日~20日。

勤務先で重視されているスキル

同調査の「英語公用語企業勤務者」は、「会社全体で英語が公用語」もしくは「会社の一部の部門/部署で英語が公用語」で、自身がその部門・部署に所属する人を意味している。

「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」の中で、勤務先で重視されていると感じる英語スキルについて聞いたところ、「スピーキング」が83.7%で最も高い結果となった。また、転職経験の多い人ほど「ライティング」が重視されていると回答する人の割合が多いこともわかった。

自身の中で、スキルが不足していると感じているものを聞いたところ、「スピーキング」(66.0%)が最も多かった。役職に関わらず「スピーキング」が課題であるとの回答が最多で、2番目に課題とあがったスキルは、一般社員と中間管理職では「リスニング」、マネジメント層では「ライティング」となった。

スキルが不足していると感じているもの

今後、英語スキルを向上させるために取り組みたいことを聞くと、1位は「自宅などで自学自習する」(48.8%)、2位「外国人と英語で会話する」(39.6%)、3位「テストを受験する」(37.9%)だった。役職が高くなるほど、英語スキル向上のために「テストを受験する」と答えた人の割合は高くなっている。

TOEICテストのスコアについて聞いたところ、全体の24.3%が800点以上だった。マネジメント層、中間管理職、一般社員の役職別にTOEICテストのスコアを比較してみると、マネジメント層の800点以上の割合が非常に高くなっている。

TOEICスコア800点以上の割合