10~50代の男女から年間200件以上の恋愛相談を受けている内埜さくら先生が、みなさまの恋愛のお悩みに回答する本コーナー。今回は、片思い中の彼とLINEが続かないという女性からのご相談です。

【相談】

18歳女子です。2年片思いしている彼がいて先日、LINEで話をしたのですが、うまく会話を続けることができなくて、しつこくなってしまいました。彼からの返事がなく終わってしまうこともあります。彼はスポーツや面白いことが好きなのですが、どうしたらLINEで上手に話をすることができますか?

【回答】

相談者さんのように彼からLINEの返信が途絶えてしまうと、自分がしつこくしすぎてしまったのではないかと不安になりますよね。今回は、片思い中の彼からの返信率が高まる方法をお伝えしますので、参考にしてみてください。

■ミラーリング

相手のしぐさや動作をまねると、まねをされた相手が自分に好意を持ちやすくなるという、心理学用語です。これは実は、LINEやメールにも応用できます。相談者さんは以前、しつこくなってしまったとのこと。こういった展開を避けるためには、彼から届いたLINEと同程度の文量の返事をすることを意識してみてください。これが、文章におけるミラーリングです。

相手のことが好きだとつい、一度にいろんな情報を詰め込みたくなりますよね。わたしは片思い中の女性が男性に送るLINEやメールを見せてもらって、その内容が正しいかどうかという相談を受けたことがありますが、かなり高い確率で女性は、相手が負担になりそうなほどの長文で送っていました。これでは男性側が読む気も返信する気もうせてしまいます。

LINEやメールでのやり取りは、短文でラリーを楽しみつつ、"腹八分"で終了させたほうがいいのです。その理由は後述します。

■相手から返信が来るまで、こちらから送るのはできるだけ我慢する

相談者さんがLINEを「話す」とお書きになられているように、最近は文章のラリーも「会話」として認識されつつあります。会話は、お互いの話す分量が偏りすぎると盛り上がりづらくなるもの。これはLINEも同じです。

メールではあまり見られなかった連投、なぜかLINEではしてしまう人が多い傾向にあります。そして既読スルーされて落ち込んでしまう。会話に例えるなら、自分が話しすぎてしまったのですから、相手が黙るのは当然ではないでしょうか。文章の後にスタンプ、追加でスタンプ等の連投で会話のペースを上げすぎてしまうと、相手がついて来られなくなってしまいます。

■相手が興味を持っている内容をメインに話す

これは、恋愛だけではなく人間関係の基本です。自分の話したいことばかり話す人に、人はうんざりするものです。対して、自分が興味を持っていることに深い関心を寄せてくれる人に、人は好感を持ちやすいものです。彼はスポーツや面白いことが好きとのこと。2つも話題にできることがあるのは強みとも言えますから、彼が興味を持っていることをメインに話をしてみてください。

■話すことがなくなるまで続けない

盛り上がったら、その熱が冷めきるまでLINEを続けることは避けましょう。熱が冷めるということは、彼が相談者さんに対して"おなかいっぱい"の状態になっている、ということです。

満腹状態のときに、さらに食べ物を出されても食べられませんよね。そして、しばらく同じ物は食べたくないと思うはずです。熱が冷めるまでLINEを続けるのは、これと同じこと。相談者さんがまた彼とLINEで会話をしようとしても、彼が満腹状態になったときのことを思い出し、嫌気が差してしまうことも考えられます。

これが、LINEを腹八分で終わらせたほうがいい理由です。さらに最近では、「LINEで話しすぎて、直接会っても話すことがない」というご相談も目立ちます。心の距離が縮まる順番は、直接会う>電話(声を聞く)>文章ですから、これでは本末転倒です。LINEは腹八分、後は直接会ってLINEで話した内容を掘り下げてみるといいと思います。

また何かありましたら、いつでも連絡をくださいね。彼と少しずつ距離が近づきますように。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。