日本経済研究センターは14日、民間エコノミストら40人(機関)による景気予測をまとめた2015年5月の「ESPフォーキャスト調査」の結果を発表した。それによると、2015年1~3月期の実質成長率予測(前期比年率)は前月(2.26%増)比0.42ポイント低下の1.84%増となり、大幅な下方修正となった。1%台は2014年11月以来、6カ月ぶり。

2015年1~3月期・4~6月期実質成長率予測の推移(%)(出典:日本経済研究センターWebサイト)

2014年度の実質成長率予測は0.98%減と、前月(0.97%減)比0.1ポイント低下。2015年度は1.69%増と、前月(1.75%増)比0.06ポイント低下。2016年度は1.72%増と、前月(1.73%)比0.1ポイント低下し、いずれも下方修正となった。

消費者物価の上昇率予測(前年同期比)については、2015年4~6月期は0.04%まで伸びが縮小。7~9月期もゼロ%台が続くものの、原油安の影響から抜ける10~12月期以降は上昇率が上がっていくと予想している。

日銀の物価目標「2%上昇」について、この数年以内に達成できるかフォーキャスターに尋ねたところ、19人が「はい」、20人が「いいえ」と回答。達成時期については、2016年7~9月以降の8人が最も多かった。