吉野家は5月21日10時、全国の「吉野家」店舗にて11種類の野菜を使った新商品「ベジ丼」「ベジ牛」「ベジカレー」を発売する。「うまい、やすい、はやい、健康」を合言葉に開発されたこれらの「ベジ丼シリーズ」、肝心の味やボリュームはどうなのか。実際に食べて確かめてみた。
「うまい、やすい、はやい、健康」を提案
「ベジ丼」(530円)を始めとする今回の新商品は、「健康かつ食べ応えのある商品」をコンセプトに開発された。「ベジ丼」は1日に必要な量の半分に相当するという11種類の温野菜に、同メニューのために開発された特製の「うま塩ダレ」をかけた丼だ。
「ベジ丼」の具は温野菜のみで、「ベジ牛」(650円)では小盛りサイズの牛丼に同じ量の温野菜が盛りつけられる。「ベジカレー」(650円)も、「旨辛カレー」に同量の温野菜を盛りつけたメニューとなる。
このほど行われた商品発表会では、同社代表取締役社長の河村泰貴氏も登壇。これまでの「うまい、やすい、はやい」に「健康」を加えた「うまい、やすい、はやい、健康」を提案する商品の"第1弾"が「ベジ丼」シリーズであり、「吉野家」のメインターゲットである30~40代の男性に向けた商品であることを明かした。
野菜だけでもしっかり旨い!
いくら「健康」とは言っても、野菜だけの丼は少し味気ないのでは……。そう思う方はきっと多いだろう。筆者もその1人だったが、実際に食べてみて考えが変わった。
11種類の温野菜がのった「ベジ丼」の見た目はカラフルで、丼をのぞき込むとまるでサラダのようだ。1口食べるとその味わいにびっくり! 野菜は適度な食感を残してあり、野菜それぞれの味わいと食感が楽しめ、バラエティ感がある。ごま油の豊かな香りが食欲をそそる「うま塩だれ」は、白米とベストマッチの絶妙な塩加減。
ちなみに、11種類の温野菜はヤングコーン・オクラ・ブロッコリー・サツマイモ・赤パプリカ・黄パプリカ・インゲン・ニンジン・キャベツ・ニラ・タマネギといったラインアップ。サツマイモの甘みやパプリカのフルーティなみずみずしさなど、それぞれの野菜の味わいが生かされている。なお、野菜は季節によって変更することもあるそうだ。
河村氏によると、同メニューは「普段"大盛り"の牛丼を食べている方を想定したボリューム」となっている。その言葉通り、野菜だけでも十分な満足感が得られる一品だった。白米の量が他の丼よりも少なめに抑えられているにもかかわらず、白米を上回るボリュームの野菜で十分おなかいっぱいになる。ちなみに、カロリーは1杯415kcal。牛丼並盛りの669kcalと比べると、そのヘルシーさがわかる。
野菜だけでも十分旨い「ベジ丼」だが、「ちょっとは肉も食べたいよ! 」という人は「ベジ牛」を。ボリュームと満足感が増すのはもちろんのこと、牛肉が入ることであっさり味の「ベジ丼」にガツンとしたパンチが加わる。
さらにパンチが欲しい人には「ベジカレー」がおすすめだ。スパイシーな「旨辛カレー」に食感豊かな温野菜をたっぷりのせた同メニューは、ヘルシーかつがっつりな"本格野菜カレー"の風格。野菜も肉もカレーもたっぷり、というぜいたくを650円でかなえてくれる欲張りなメニューだ。
松木安太郎さん「ベジ丼ジャパンのベストイレブン」
同発表会には、ゲストとしてサッカー解説者の松木安太郎さんとタレントの安倍なつみさんも登場。「ベジ丼」と「ベジ牛」を試食した。安倍なつみさんは「メイク中のけが」のため左目に眼帯をしての登場となったが、「すみません。体は至って健康なので」とコメント。「ベジ丼」を食べて「味がしっかりついていてご飯と合いますね! 歯ごたえもシャキシャキしていて、女性も喜ぶんじゃないかな」と舌鼓を打っていた。
松木さんは、同メニューにサッカーのスターティングメンバーの数と同じ11種類の温野菜が使われていることにからめて、「まさに"ベジ丼ジャパン by松木"って感じ。"ベジ丼ジャパンのベストイレブン"なんてどうですかね」と語って会場の笑いを誘った。
「ベジ丼」「ベジ牛」「ベジカレー」は、5月18日から順次販売を開始。21日には全国で発売される。ボリューム感とヘルシーさを兼ね備えた同メニューは、野菜が不足しがちな男性にはもちろん、美容や健康に敏感な女性にもおすすめしたいラインアップだ。
※価格は全て税込