ワンホイール公式サイト運営事務局はこのほど、ハンドル、アクセル、ブレーキ操作に特許技術を採用した世界初の電動一輪バイク「ワンホイール i-1」の国内での市販化を決定したと発表した。2015年度はテストモニターとして約200台程度の限定生産販売を夏頃から開始する予定だ。
このバイクはジャイロ搭載型モビリティ車両と同じ構造で、座りながら重心移動による操作も可能。加えて独立した手動操作により、ハンドルで曲がる、ブレーキで止まる、アクセルで進むことが可能となったのが最大の特徴となる。自転車に乗れるレベルの人なら、子供から高齢者まで難しい訓練などは必要なく、誰でも簡単に、直感的に、すぐに乗りこなすことができる。
最大航続距離は1回の充電で15~30km程度となっており、ハンドル下側のタンクに見える部分には1~2パックの脱着可能型リチウムイオンバッテリーを搭載できる。バッテリーパックは容易に取外し可能で、予備に数本持っていれば交換により45~60kmの連続走行も可能。最高速度は20km/h程度で、乗る人の体重により変動する。総重量はわずか25kg程度と、バイク車両としては世界最軽量レベルで持ち運びも容易となっている。
同車の活用については、現時点ではおもにエンターテインメント活用、テーマパーク、商業施設、オフィス内での移動、工場施設内移動や警備移動、イベント貸出など。販売については企業向けの限定販売を予定しており、加えて環境意識や近未来意識が高く国内のモビリティ産業発展を応援するイノベーター層の一般顧客にも販売する。2015年度は国内限定・数量限定で200台のみをテストモニター用として販売する予定だという。