京成電鉄はこのほど、2015年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。省エネルギー車両3000形新造やATSの機能向上、墨田区内連続立体交差事業など安全輸送の確保やサービス向上などに約111億円を投じる内容となっている。
京成電鉄3000形は、「人と環境に優しい鉄道」をコンセプトに、2003年から導入されている車両。省エネルギー性に優れたVVVFインバーター制御を採用したほか、客室内照明すべてにLED照明を採用し、従来車両より消費電力を約60%低減できるという。今年度は6両2編成を新造して導入する計画だ。
2008年度から導入を進めているデジタルATS(C-ATS)については、今年度中に押上線・千葉線・東成田線で導入を完了できる見込みで、昨年度までに供用済みの区間と合わせて全線の約9割がデジタルATS化されるとしている。墨田区内連続立体交差化工事(押上~八広間1.5km)も引き続き推進され、今年度は下り線の軌道工事と電気工事を実施し、2013年に完成済みの上り線とあわせて2016年度の事業完了をめざす。
昨年度から耐震補強工事と合わせて実施してきた京成津田沼駅の駅舎改良工事も、今年度に完了予定。1・2番線ホームと3・4番線ホームにエスカレーターを追加設置し、乗換え通路を拡幅することで、スムーズな乗換えが可能になるという。改札窓口もウォークインタイプへリニューアルされる。