ワタミは13日、2015年3月期(2014年4月1日~2015年3月31日)の連結決算を発表した。それによると、最終損益は126億6,800万円の赤字となり、赤字幅は前期の49億1,200万円から拡大した。赤字は2期連続。
売上高は前期比4.8%減の1,553億1,000万円(前期1,631億5,500万円)。営業損益は20億7,200万円の赤字(同29億4,600万円の黒字)、経常損益は34億600万円の赤字(同21億3,300万円の黒字)で、ともに1996年の上場以来初の赤字に転落した。
国内外食事業については、不採算店舗を中心に100店舗の撤退を行うなど業績回復に努めてきたものの、顧客数が伸び悩み、既存店売上高は前期より6.6%減少した。同社は売り上げの低迷を受け、2016年度3月期は5店舗の新規出店を行う一方、85店舗の追加閉鎖を計画。競争力のある店舗に経営資源を集中させることで、業績改善を図る。
業績不振の責任を取り、前社長の桑原豊取締役は13日付で辞任。併せて、清水邦晃社長ら5人の役員報酬を6月から2016年3月まで最大50%減額する。
2016年3月期(2015年4月1日~2016年3月31日)の連結業績予想は、売上高が同6.7%減の1,488億円、営業利益が13億円、経常利益が5億円、純利益が10億円を見込んでいる。