松谷化学工業は5月16日、第69回日本栄養・食糧学会大会(第12回アジア栄養学会議との合同開催)において、希少糖および希少糖含有シロップの研究の最新情報に関するランチョンセミナーとポスター発表を実施する。
同社はでん粉加工と機能性食品素材の総合メーカーで、希少糖および関連製品の研究開発・製造、販売も行っている。「希少糖」とは、自然界に微量にしかない、希少な単糖およびその誘導体の総称。量は非常に少ないが種類は多く、自然界に50種以上存在しているという。
2010年、同社と希少糖生産技術研究所は、プシコースなどの希少糖類を含む希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」の開発に世界で初めて成功した。これまで、香川大学との研究調査で「レアシュガースウィート」が脂肪蓄積抑制効果や糖代謝改善作用などへの効果を持つことが報告されている。
今回、同社は第69回日本栄養・食糧学会大会にて「新甘味料プシコースによる肥満や糖尿病など生活習慣病予防効果」と題したランチョンセミナーを共催する。座長は、長崎大学産学官連携戦略本部教授、長崎県立大学シーボルト校客員教授である永田保夫教授。香川大学医学部教授、希少糖研究センター長の徳田雅明教授による講義も行う。
会場はパシフィコ横浜418会議室、開催時間は、12時30分~13時30分まで。
また、5月15日・16日にはパシフィコ横浜 展示ホールAにてポスター発表も行う。15日の9時~11時50分には「Low GI sweetener rare sugar syrup and its reducing effect on the glycemic index of sugar」(邦題:低GI甘味料「希少糖含有シロップ」と砂糖の併用によるGI値の低減効果)を発表する。
16日は14時10分~15時30分にかけて、「Effects of newly developed sweeteners containing D-allulose and other rare sugars on body fat accumulation in rats」(邦題:希少糖含有シロップおよび高プシコースシロップのラット体脂肪蓄積に対する影響)を演題に行う。
なお、セミナーおよびポスター発表は英語で行われるとのこと。