関西国際空港では5月12日、国際線保安検査場ブース増設や深夜早朝時間帯のアクセス拡充など、インバウンド(訪日旅客)を中心に急増する利用者に向けたCS向上への取り組み強化を発表した。

深夜早朝時間帯のアクセス拡充

関空は今まで、国際線チェックインシステムの統一化(2014年10月運用開始)、出入国審査場における自動化ゲートの更新および増設(2014年11月入国管理局実施済)、「QR Translator」の導入による多言語表記充実(1月実施済)、トイレやシャワールームなどのリニューアルやラウンジ新設などリノベーションによる利便性・快適性の向上(3月実施済)などを進めてきた。

今後、急増する利用者への対応として、7月には合計4カ所の国際線保安検査場ブース増設し、2015年度中にさらなる増設も検討している。また、同じ7月には第1ターミナルビル国際線出発ロビーをトータルにマネージメントする「エリアマネージャー」を配置を予定。航空会社やCIQ、社内各部との調整・連携により、利用者がスムーズでストレスなくチェックイン~セキュリティーチェック通過ができるよう、きめ細かい対応を行う。

また、同じく7月に入国審査場における誘導案内増強と、2015年度中には国際会議等の参加者やVIP等の空港での出入国手続きの迅速化を図るため、ファーストレーンの設置を予定している。

深夜早朝便対応としては、深夜早朝時間帯のアクセス拡充を夏期実施を目指してリムジンバス事業者に要請をしているという。現在、23:45、0:45、1:45、5:00発としている関空発のリムジンバス梅田線の運行ダイヤを抜本的に見直し、0:00、1:00、2:00、3:00、4:00、5:00発毎時0分に発車する運行ダイヤへの変更を検討している(発車時刻は第1ターミナルビル発時刻)。

また、7月には仮設仮眠や休憩スペースの整備のため、エアロプラザ内(約550平方メートル)に椅子約200席を配置し、シャワールームも設置する。同時に、現在6:30~22:00の間オープンしている第1ターミナルビル国際線到着ロビー案内カウンターを24時間対応とする。そのほか、4月末より試行されている清掃の強化に加えて、7月には深夜時間帯も含めた警備員を増強し、利用者がより安心して過ごせる環境を整えるという。