内閣府は12日、2015年3月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.2ポイント低下の109.5となり、2カ月連続で悪化した。
一致指数を踏まえた基調判断については、「改善を示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は同0.8ポイント上昇の105.5と、3カ月ぶりの改善。遅れて動く「遅行指数」は同1.2ポイント低下の120.3と、3カ月ぶりの悪化となった。
一致指数について個別系列の前月比を見た場合、全11系列(未発表1系列)のうち、1系列で上昇、7系列で低下、2系列で横ばい。耐久消費財出荷指数の前月比伸び率は4.7%上昇。一方、商業販売額(小売業)(前年同月比)は前月比8.0ポイント低下、商業販売額(卸売業)(前年同月比)は同3.9ポイント低下、投資財出荷指数(輸送機械を除く)の前月比伸び率は1.3%低下などとなった。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは3系列、マイナスのものは8系列。プラスのものは、耐久消費財出荷指数がプラス0.24など。他方、マイナスのものは商業販売額(小売業)(前年同月比)がマイナス0.57、商業販売額(卸売業)(前年同月比)がマイナス0.26などとなった。