野村不動産アーバンネットはこのほど、 "同居"・"近居"をしている親世代・子供世代を対象に実施した、「同居・近居に関する調査」の結果を公表した。
親子の"ほどよい"距離感が理想?
「どのような居住形態にしたいか」と質問した結果、"近居"をしている人については「今のままがいい」と回答した人が84%だった。"同居"をしている人については67.6%が「今のままがいい」と回答。"同居"よりも"近居"の方が満足度が高いという結果となった。
「"近居"をしている人は、どういう理由で"同居"を選択しなかったのか」を聞いた。最も多かったのは「プライベートを保ちたいから」で63.8%だった。以下、「ライフスタイルが違うから」が52.4%、「夫婦水入らずで過ごしたい」が17.9%、「嫁姑問題が気になる」が15.0%で続いた。
「"同居"をしている人に、"近居"について感じるメリット」を質問した。その結果、最も多かったのは「ほどよい距離感」で73.9%でだった。また、13.8%の人が「共働きが可能」ということにメリットを感じているという結果になった。
「居住形態を選ぶにあたって妥協できない点」を、近居をしている年代別に質問した。「子視点」では、30歳~49歳、50歳~69歳の両年代共に一番多かったのが「親の様子が心配」で、61.6%と77%となった。また、両年代間で大きな開きがあったのは「共働きだから、子供の面倒を見てほしい」が16.2%差だった。
一方「親視点」では、30歳~49歳で最も多かったのが「子供の様子が心配」「孫の側にいて、成長を見たい」という意見が共に40%となった。50歳~69歳では「孫の成長を見たい」が最多で47.5%だった。また、特徴的だったのは「経済支援をしてあげたい」が30歳~49歳では0%だったのに対し、50歳~69歳では8.2%となった。
実際に近居している人は「どういったことが良かったと感じているのか」を質問した。その結果、「ほどよい距離感」「すぐに駆けつけられる」「(同居時にあった)関係の修復」「経済的なメリット」「嫁・姑問題の回避」といった回答が寄せられた。