ジェイックはこのほど、2015年4月入社の新入社員547名(185社)を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査期間は3月30日~4月7日。
女性新入社員88%が「結婚出産後も働きたい」と回答
調査ではまず、中小企業の女性新入社員を対象に「結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思いますか?」と尋ねたところ、88%もの女性が「はい」と回答した。また、男性新入社員に対して「結婚後、産休・育休を取りたいと思いますか?」と質問した結果、およそ7割の男性が「はい(68%)」と回答。女性の社会進出への意識や理解が進んでいることが伺えた。
しかしながら、「上司の性別と働きやすさ」を問う質問に対して、男性37%が「男性上司」のほうが働きやすいと回答し、「女性上司」のほうが働きやすいと考える男性はわずか5%だった。
一緒に働きたくない先輩や上司のタイプ
続いて、一緒に働きたくない先輩や上司のタイプを聞いたところ、女性は「人として尊敬できない(73.0%)」がトップだった。次いで「言う事とやる事が違う(66.0%)」「責任を取らない(47.0%)」と続いた。一方、男性のトップは「言う事とやる事が違う(60.0%)」で、次いで「人として尊敬できない(58.0%)」「責任を取らない(48.0%)」という結果に。女性は男性以上に「人間性」を重視する傾向が強いことがわかった。
男女ともに、社会人生活で大切なのは「能力向上と、成長」
次に、社会人生活において大切にしたい、実現したいものを選んでもらったところ、男女ともに1位は「自分の能力を高め、成長する(男性52.0%、女性64.0%)」となったが、2位以下の順位に男女差が見られた。女性は、2位「ワークライフバランスを確立する(43.0%)」、3位「幸せな結婚をする(42.0%)」と続き、女性は仕事を結婚やプライベートも含めた"人生の一部"として捉えており、その中で "自己成長"に意欲をもつ傾向が読み取れた。
対する男性は、「社会貢献できる仕事に就く(48.0%)」、「年収をあげる(33.0%)」、「今の会社で出世する(32.0%)」といった項目が上位に並び、男性は"大義"に憧れ、その中で年収や出世といった周りからの評価、社会的なステータスを意識する傾向が強いと言える結果となった。