インテージリサーチは11日、「1万人の移住意向調査」の結果を発表した。調査期間は3月16日~18日、対象は全国の18歳以上の男女1万974名。

移住を4パターンに分類

同調査では「都会から地方」への移住を、生まれ育った地域から都会へ進学や就職などで移り住み、再び故郷に戻る「Uターン型」、生まれ育った地域から都会へ移り住み、その後故郷とは異なる地域に移り住む「Jターン型」、都市・都会で生まれ育った人が、地方に移り住む「Iターン型」、都市・都会に住む人が、年間で1カ月以上の中長期、あるいは定期的・反復的に、農山漁村等の同一地域に滞在する「2地域居住型」の4パターンに分類している。

移住先は関東近郊も人気

「移住意向の有無」を聞いたところ、「移住を検討したい」と考えている人は全体の36.0%。うち「都会から地方への移住意向」は13.7%、「地方から都会への移住意向」は5.1%であった。

「移住意向の有無」

東京圏(1都3県)在住者に「検討する移住先」を聞いたところ、最も人気のある移住先は「沖縄県」(14.4%)であった。2位以下は「北海道」(8.4%)、「長野県」(8.1%)、「静岡県」(6.9%)、「茨城県」(4.6%)が続いた。

「検討する移住先」

「地方への移住に当たって求める条件」を移住パターンごとに見ると、「Uターン型」が求める条件は「治安が良い」「生活コストが安い」「公共交通機関が確保されている」を重視する傾向が明らかになった。

一方「Jターン型」は「自然が豊かである」「治安が良い」「医療機関が充実している」が上位に。「Iターン・2地域定住型」は「自然が豊かである」「生活コストが安い」「食べ物や水、空気がおいしい」がトップ3の条件となった。

「地方への移住に当たって求める条件」