京都府民と滋賀県民にとって琵琶湖はどういう存在?

日本一大きい湖として有名な琵琶湖。琵琶湖を有する滋賀県とその隣の京都府の出身者にマイナビニュースがアンケートをとったところ、お互いの印象についてさまざまな意見が見られた。

中でも目立ったのは、両府県とも琵琶湖について言及していることだ。では、両府県民は琵琶湖のことをどう思っているのだろう。両府県出身のマイナビニュース会員に「琵琶湖についてどう思いますか? 」と質問したところ、次のような意見が集まった。

滋賀県出身者の意見

■県の誇り
・「誇りの一つ」(女性 / 24歳 / アパレル・繊維 / 営業職)
・「滋賀県民にとって誇り、マザーレイクです」(女性 / 27歳 / 医療・福祉 / 専門職)
・「滋賀県と言えば琵琶湖というくらい大きな存在」(女性 / 28歳 / 医薬品・化粧品 / 技術職)
・「他に誇れるもの」(女性 / 27歳 / 商社・卸 / 事務系専門職)
・「滋賀の誇り」(女性 / 24歳 / アパレル・繊維 / 営業職)
・「とても奇麗なのでみんなに見てほしい」(女性 / 25歳 / 医薬品・化粧品 / 営業職)

■とにかく大きい
・「日本一でっかい湖だ」(女性 / 24歳 / 食品・飲料 / 事務系専門職)
・「すごく壮大」(女性 / 28歳 / 建設・土木 / 事務系専門職)
・「大きい」(男性 / 30歳 / 情報・IT / 営業職)
・「大きすぎる」(女性 / 30歳 / 建設・土木 / 事務系専門職)

■そこまで大きいわけでは……
・「県のほとんどは琵琶湖ではない」(女性 / 28歳 / ホテル・旅行・アミューズメント / 営業職)
・「1/6しかない」(男性 / 37歳 / 医療・福祉 / 営業職)
・「思っているより存在感がない」(女性 / 38歳 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)
・「意外と小さい」(女性 / 24歳 / ホテル・旅行・アミューズメント / 営業職)

■環境が心配
・「誇りに思うが、美化環境が低下してきている事が心配だ」(男性 / 46歳 / 医療・福祉 / 専門職)
・「汚くなったと思う」(男性 / 26歳 / 電力・ガス・石油 / 事務系専門職)
・「広いだけで意外に汚い」(女性 / 27歳 / 金属・鉄鋼・化学 / 技術職)
・「ブラックバス居すぎ」(男性 / 25歳 / 建設・土木 / 技術職)

調査時期: 2015年4月20日~2015年5月7日
調査対象: マイナビニュース会員(滋賀県出身者限定)
調査数: 87名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

京都府出身者の意見

■貴重な水源
・「京都の水の源」(男性 / 42歳 / 通信 / 販売職・サービス系)
・「なんとも思わないが、水源なのでありがたいです」(女性 / 28歳 / 食品・飲料 / 技術職)
・「無駄に大きい。でも京都にとってはかかせない」(女性 / 23歳 / 団体・公益法人・官公庁 / 秘書・アシスタント職)
・「京都の水がめ」(女性 / 25歳 / 医薬品・化粧品 / 販売職・サービス系)
・「生活の水に使わせていただいてありがたいと感謝しています」(男性 / 29歳 / 医療・福祉 / 専門職)

■大きい・美しい
・「大きくて海のようだと思う」(女性 / 37歳 / 商社・卸 / 事務系専門職)
・「心が穏やかになりそう」(女性 / 26歳 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)
・「行ったことがないが雄大できれい」(男性 / 38歳 / 団体・公益法人・官公庁 / 営業職)
・「奇麗な湖だとおもう」(女性 / 25歳 / 医薬品・化粧品 / 販売職・サービス系)
・「海のように大きいなと。泳ぎに行きたくなったら、海は遠いから、琵琶湖がちょうどいい」(女性 / 26歳 / 金融・証券 / 事務系専門職)

■環境に不安も
・「上はきれいだが、下は汚い」(男性 / 46歳 / 医療・福祉 / 専門職)
・「もう少し奇麗にしてほしい」(男性 / 33歳 / 金融・証券 / 事務系専門職)
・「これ飲んでるの? なイメージ」(男性 / 23歳 / 電機 / 技術職)
・「水はきれいでない」(女性 / 27歳 / 金属・鉄鋼・化学 / 技術職)
・「汚い。全然はんなりしてない」(男性 / 25歳 / 機械・精密機器 / 技術職)

調査時期: 2015年4月17日~2015年5月7日
調査対象: マイナビニュース会員(京都府出身者限定)
調査数: 123名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

総評

滋賀県出身者の琵琶湖に対するイメージでは、やはり「県の誇り」であるといったコメントが多数見られた。「母なる湖」「マザーレイク」といった言葉も散見され、県民にとっては象徴的な存在のようだ。一方で、「美化環境が低下してきている事が心配」「汚くなった」など、環境の悪化を心配する声も上がった。

京都府出身者のコメントを見てみると、多かったのは「水源として感謝している」という趣旨の意見。琵琶湖の湖水は、「琵琶湖疏水」という水路によって京都市内に流れ込んでいる。「京都にとってはかかせない」「生活の水に使わせていただいてありがたいと感謝しています」などのコメントが見られた。また、「雄大できれい」「海のよう」などその美しさや雄大さをたたえるコメントが集まった一方で、「水はきれいでない」など、滋賀県出身者と同じく水質を心配する声も聞かれた。

滋賀県によれば、高度経済成長に伴って「普段の暮らしの中で川や琵琶湖との関わりが薄くなり、身近な生態系の変化に気付くことが難しく」なった反省をふまえ、同県は2000年に「琵琶湖総合保全整備計画(マザーレイク21計画)」を策定。「2050年頃の琵琶湖のあるべき姿」を念頭に置き、琵琶湖を保全するための幅広い取り組みを進めているという。京都府の生活を支え、滋賀県の歴史に寄り添ってきた琵琶湖。1人ひとりの心がけで、美しいその姿を保っていきたいものだ。

※画像と本文は関係ありません