説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iTunes Matchの期限が来るとどうなる?」という質問に答えます。
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iTunesライブラリの楽曲をクラウド化する「iTunes Match」が日本でスタートして、1年が経過しました。3980円/年のサブスクリプションサービスですから、利用頻度が予想より低かったという場合には継続しないという選択肢もありでしょう。
iTunes Matchを契約すると、初期設定では1年の契約期間終了時に自動更新されます。この設定を変更するには、「設定」→「iTunes & App Store」の順に画面を開き、登録している自分のApple IDをタップ、現れたアカウント画面で「iTunes Matchの更新」スイッチをオフにします。これで、契約期間が到来すると自動更新されず、解約になります。
「iTunes Matchの更新」スイッチをオフにすると、契約期間到来日が近づくとAppleから何度かメールが届きます。その時点では、サービスそのものにまったく影響はなく、iCloudに貯えられた楽曲データにも変化はありません。しかし、「現在の登録はあと24時間で終了します」というタイトルのメールが届いた24時間後には、楽曲データはiCloudから削除されて利用できなくなります。
利用できなくなるというのは、iTunes Storeから購入したものを除く楽曲のストリーミング再生/ダウンロードが機能しなくなるという意味です。契約終了前に「ミュージック」の曲名横にある雲ボタンをタップし、iPhoneにダウンロードを済ませた楽曲は引き続き再生できますが(雲ボタンは消える)、雲ボタンが表示されたままの楽曲を再生しようとするとエラーメッセージとともにスキップされます。
逆にいうと、契約終了前にダウンロードを完了しておけば、iTunes Matchのサービスが有効なときと変わらない感覚で音楽を再生できます。iTunes Matchのマッチング機能(iTunes Storeで取り扱いがあるものと同じと判定された楽曲は一律にAAC 256kbpsとなる)でメリットがあった場合には、契約完了前にダウンロードを済ませておきましょう。