女優の深津絵里と俳優の浅野忠信がW主演を務める黒沢清監督映画『岸辺の旅』(10月1日公開)の追加キャストが、このほど発表された。

左から小松政夫、蒼井優、柄本明

発表されたのは、女優の蒼井優、俳優の柄本明、小松政夫ら実力派3名。蒼井は連続ドラマW『贖罪』で黒沢監督とタッグを組んでいるが、映画出演は初めて。浅野演じる、優介の過去の秘密を知り、瑞希(深津)と対峙していくことになる松崎朋子を演じている。柄本は、『ドッペルゲンガー』(2003年)以来、実に12年ぶりの黒沢組出演、小松は黒沢監督の作品への参加は、これが初めてとなる。

原作は作家・湯本香樹実の同名小説で、3年間失踪していた夫・優介が妻・瑞希を連れて、失踪中に世話になった人々を訪ねて行く物語。瑞希はその旅で、それまで知らなかった優介の姿を知ることになる。優介はなぜ突然帰ってきたのか、そして優介が伝えたかったこととは。黒沢監督が"究極の夫婦愛"を描く。

さらに、本作が13日より行われる第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門へ正式招待されたことも決定。主演の深津は「黒沢監督の世界観と、キャスト、スタッフみんなのエネルギーが海を渡る…。なんてすてきなことなのでしょう。本当にうれしいです」と喜びを語った。一方の浅野も「スタッフの皆さんとキャストの方々、黒沢監督、そして深津さんと共に過ごした夢のような時間がフランスの方たちにも届いた喜びを実感しています」とコメントを寄せた。

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