メルセデス・ベンツ日本はこのほど、新型ハイパフォーマンスカー「メルセデス AMG GT」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文受付を開始すると発表した。2モデルがラインアップされ、それぞれ462PSと510PSのV8直噴ターボエンジンを搭載する。
同モデルはメルセデスAMG社による完全自社開発スポーツカーで、「SLS AMG」に続く第2弾となる。専用に新開発された4.0リットルのV8直噴ターボエンジンを搭載し、スタイリングはクラシカルなロングノーズ・ショートデッキの2ドアクーペとなった。前後重量配分を最適化するため、トランスミッションをリアに搭載するトランスアクスルを採用している。
専用設計のエンジンはクローズドデッキのクランクケース、鍛造ピストン、ドライサンプ潤滑システムなどを採用。ハイパワーであるだけでなく、乾燥重量209kgという軽量を実現した。ターボチャージャーをシリンダーバンクの内側に配置し、コンパクト化を図っている。510PS仕様の「GT S」はパワーウェイトレシオ3.08、0-100km/h加速は3.8秒となっている。
トランスミッションはデュアルクラッチのAMGスピードシフトDCTで、ボディ後部に配置。エンジンとつなぐプロペラシャフトは軽量なカーボンファイバー製となっている。エンジンもフロントミッドシップとすることで、前後重量配分はフロントエンジンでありながら47:53とリアヘビーを達成した。
ボディはスペースフレームの90%以上にアルミを使用。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン。走りのキャラクターを自在に変化させるAMGダイナミックセレクトや3ステージESPなど最先端の電子制御も採用する。価格は、462PSの「メルセデス AMG GT」が1,580万円、510PSの「メルセデス AMG GT」が1,840万円(ともに税込)。