「パンパース」を手がけるP&Gは8日、1歳未満の子を持つ父親が子供の誕生日に休暇を取得し、我が子と"1歳になったパパとママ"の誕生日を一緒に祝うための企業・NPO法人横断型プロジェクト「パパの公休日」を発足させた。

「パパの公休日」プロジェクトを発足

1歳未満の子を持つ社員の有給取得を推奨

プロジェクトの応援企業は航空大手のANA、FQ JAPAN、アップリカ・チルドレンズプロダクツ、ダッドウェイ、レカロチャイルドセーフティ、ファザーリング・ジャパン。

FQ JAPANが父親328名に対し実施したアンケートによると、父親の69.8%が「子供の1歳の誕生日にお仕事を休みたい」と回答。一方で、「子供の1歳の誕生日に休みを取らなかった父親」は82.3%にのぼる。理由としては、「忙しくて取れない」「周りに迷惑がかかる」「何となく取りづらい」があげられた。

子どもの1歳の誕生日に休みを取らなかった理由

「パパの公休日」取得には勤務先の会社の協力、周囲(上司・同僚・部下など)の理解が不可欠。P&Gおよび応援企業は、社員・職員に対して子供の1歳の誕生日に年次有給休暇1日を取得することを推奨する。また、「パパの公休日」取得者の声を外部に発信し、父親の育児参加に関する休暇を取得しやすい世の中の雰囲気を作るという。

目的は、労働大国ニッポンで働く新米パパに、ワークライフバランスを見直す機会を提供すること。パンパースは「父親の育児参加から日本の少子化問題にアプローチし、夫婦協同で育児と仕事の両方を充実させられる社会を創る一端を担えれば」とコメントしている。