東武鉄道はこのほど、総額328億円からなる2015年度鉄道事業設備投資計画を公表した。新型特急車両500系8編成24両の製造に着手するほか、橋上駅舎化工事や駅施設リニューアル工事などに資金を投入し、サービス向上を図るとしている。
橋上駅舎化工事は現在、伊勢崎線川俣駅、東武アーバンパークライン岩槻駅、東上線男衾駅の3駅で工事を進めており、今年度は日光線幸手駅と東上線新河岸駅でも工事に着手するとのこと。各自治体も橋上駅舎化工事に合わせて駅前広場の整備を実施するため、完成後は駅施設のバリアフリー化とともに駅へのアクセス向上が図れるという。
駅施設リニューアル工事は、東武アーバンパークライン大宮公園駅や東上線成増駅などで実施。大宮公園駅は付近に大宮公園や氷川神社、盆栽村など広域から来訪のある施設を擁することから、地域の玄関口にふさわしいギャラリースペースを併設したデザイン性の高い駅舎に改築する。あわせて駅前広場や駐輪場の整備、高齢者福祉施設の新設など駅周辺の環境整備も推進する。
成増駅では今年度の完成をめざして橋上部分を拡張し、店舗スペースを増床するとともに、南口駅ビルと一体となった改築工事を推進。地域の拠点にふさわしい駅舎に生まれ変わる。その他、東武アーバンパークライン新船橋駅と日光線下今市駅でも駅舎リニューアル工事を推進。東武スカイツリーライン谷塚駅と東上線柳瀬川駅では冷暖房付のホーム待合室の新設工事を行うという。