海外ドラマ専門チャンネル、AXNチャンネルで5月11日(月)から始まる新シリーズ『GOTHAM/ゴッサム』。映画『ダークナイト』('08)の舞台であるゴッサム・シティを舞台に、若き日のジェームズ・ゴードン刑事が活躍するクライム・サスペンスだ。

なぜゴッサム・シティに闇の騎士(ダークナイト)が必要になったのか、その前日譚が話題を呼び、本国アメリカでは第1話の視聴者数が1,200万人を突破。米批評家協会(TCA)が選ぶ「最も期待の新ドラマ」にも選出され、すでにシーズン2の製作も決定している。ドラマの枠を超えた本作の日本初上陸を記念し、「GOTHAM/ゴッサム」の世界観をナビゲート。新たな伝説の始まりに備えよう!

舞台は『ダークナイト』の舞台となった街

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映画『ダークナイト』とは、『インセプション』、『インターステラー』などで知られるハリウッドのヒットメーカー、クリストファー・ノーランが手掛けたバットマン新シリーズの第2弾である。ゴッサム・シティの平和を守るため、“バットマン”として暗躍していたブルース・ウェイン。彼の活躍が功を奏し、凶悪犯罪は途絶えたかに思えた街に、ある日ジョーカーと名乗る知性派の愉快犯が出現。ジョーカーは闇の騎士の「正義」と「悪」の双方に揺さぶりをかけ、ゴッサム・シティを再び混乱と狂気に陥れる――。勧善懲悪のヒーロー映画とは一線を画す大人向けのストーリーと、ジョーカー役ヒース・レジャーの怪演が世界中を熱狂させた。

今回の『GOTHAM/ゴッサム』の舞台となるのは、殺人事件や窃盗、ドラッグの氾濫などが横行するゴッサム・シティ。凶悪犯罪は増えつづけ、裏社会ではマフィアやギャングを巻き込んだ壮絶な抗争が始まろうとしていた。そんな負の連鎖を断ち切るべく、一人の刑事が現われたことから物語は始まる。刑事の名は、ジェームズ・ゴードン。『ダークナイト』では闇の騎士に協力する警部補だったゴードンが、ドラマでは新米刑事として登場する。

地区検事長だった亡き父が仕えていた大都市で、平和を実現しようと理想に燃えるゴードンは、難事件を解決しながら、警察のエリートチームとの対立や警察とマフィアの癒着問題にも愚直に立ち向かっていく。腐敗と汚職にまみれたゴッサム・シティの唯一の良心とも言うべきゴードンは、正義を貫き、市民の平和を取り戻すことができるのか?

あの名キャラクターの誕生前夜を描く

ジェームズ・ゴードンをはじめ、名キャラクターの誕生秘話としても楽しめる『GOTHAM/ゴッサム』。映画と緻密にリンクするエピソードもまた、全米を熱狂させている理由のひとつだ。

最も注目すべきキャラクターは、何者かに両親を目の前で殺された幼い日のブルース・ウェイン少年だろう。喪失感やトラウマと闘いながらも、犯罪を憎み、やがて裏社会の存在にたどり着く賢さは、のちの闇の騎士としての活躍を彷彿とさせる。第2話での“屋敷の屋上から飛び立とうとする姿”には、思わずニヤリ。

また、ジョーカーと肩を並べるほど人気の高いヴィラン(悪役)で、闇の騎士の第二の宿敵ともいうべきペンギンが、ギャングの女ボスの手下として登場。一見紳士風だが、裏に強烈な上昇志向を秘める彼は、「ペンギン」と呼ばれることを異様に嫌い、呼んだ者は容赦なく抹殺していくサイコパスとして強烈な存在感を発揮する。

一方、警察側にも注目キャラが。ゴッサム市警の科学捜査官エドワードは、仕事中もなぞなぞ仕立てで話をするなどゴードンを呆れさせるのだが、なんと彼こそ、映画版における知恵比べ好きの最凶ヴィラン、リドラー! 警察の人間だったはずの彼が、悪に染まってしまった過程も気になるところ。