国民生活産業・消費者団体連合会はこのほど、全国の25歳~39歳の子育て中の既婚女性480名(専業主婦240名、兼業主婦240名)を対象に実施した、「夫婦の買い物と家事の分担」に関する調査結果を発表した。調査期間は3月27日~29日。

「買い物や家事の分担」に関する理想と現実

「夫婦の買い物と家事の分担(理想と現実)」

調査ではまず、「日常の買い物」について夫婦でどの程度の割合で分担しているのか調べたところ、平均では「妻(89.5%)」が9割近くを負担し、「夫(10.5%)」は1割程度だった。また、回答全体の25%に「妻100%、夫0%」という回答も見受けられ、「夫がまったく買い物をしない」という夫婦が一定数いることがわかった。

では、理想はどうなのか。夫との分担割合の理想を聞いた結果、「妻78.6%、夫21.4%」が理想とのこと。夫に期待する買い物の分担割合は、現状の倍という結果となった。

また、「家事」についても調査したところ、現実は「妻85.9%、夫14.1%」なのに対し、理想は「妻70.0%、夫30.0%」と、買い物同様、夫に期待する分担割合は現状の約2倍だった。

妻35.6%が「夫に買い物を頼みづらい」と回答

「夫は、自主的に買い物をしてくれる?/ 夫の「買い物力」に満足?」

次に、「日常の買い物を夫に頼む際、どのように感じますか?」と質問したところ、およそ3人に1人が「頼みづらい(35.6%)」と回答した。では、自主的に買い物をしてきてくれる夫はどのくらいいるのだろうか。「あなたから頼むことなく、夫から仕事帰りに『何か買うものある?』という内容の連絡がきたことはありますか?」と尋ねたところ、「はい(46.0%)」「いいえ(54.0%)」という結果に。言われればやるが、自主的に買い物をしようとする夫はまだ少ないという現実が浮き彫りとなった。

また、夫の「買い物力」に満足しているか尋ねると、「満足している(23.3%)」「どちらかというと満足している(42.3%)」と答えた人は65.6%となった。「買い物力」を、"必要な時に質の良い商品をお値打ち価格で買うこと"と定義して質問した結果、約3分の2の女性がおおむね満足していることが伺えた。

主婦の"買い物ストレス"は「重い荷物」と「献立」

「どのようなことにストレスを感じていますか?」

最後に、日常の買い物でストレスに感じることについて聞いたところ、多くの人が「荷物が重いこと(66.7%)」や「毎日の献立を考えること(61.6%)」と回答した。また、「その他」の項目では、「小さい子供をつれていくこと」や「子供がぐずること」など、子供と一緒に買い物をすることがストレスだという声が目立ち、子供のケアをしながら買い物をすることが主婦の大きな負担の一つとなっていることが明らかとなった。