多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「キャッシュしたプロセス」って何ですか?』という質問に答えます。

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Android OSにおいて「キャッシュしたプロセス」とは、かんたんにいうと「メモリーに一時保存されているプログラム(アプリ)」です。このしくみにより、アプリが再び起動されたときの処理を軽減し、すばやく処理を再開できるようにしています。

アプリやウィジェット、各種サービスなどのプロセスは、Android OSがメモリ上に確保している専用領域に一時保存されます。するとシステム上は終了扱いとなり、「設定」→「アプリ」の「実行中」タブで確認できる実行中プロセス一覧に表示されなくなります。

なぜプロセスをキャッシュするかですが、アクティブではない(最前面で利用されていない)アプリを休止状態にすることで、潤沢にあるとは言えないメモリに空き領域を確保します。プロセスがキャッシュされていれば、再び起動されたとき(最前面に表示されたとき)の処理をいちからやり直す必要がなくなるので、ユーザの体感速度低下を防ぐことができます。

そしていよいよメモリの空き領域が厳しくなってくれば、Android OSはキャッシュしたプロセスを自動的に解放していきます。この時点でプロセス(アプリ)は完全に終了されたことになり、メモリ上に一時保存された情報は失われ、次回はキャッシュを使わずに起動されます。かんたんにいえば、前回の操作から相当時間が経過した(キャッシュされた)アプリは自動的に完全終了させられる、ということになります。

キャッシュしたプロセスを一覧するには、「設定」→「アプリ」の「実行中」タブを表示中に右上に現れる「キャッシュしたプロセスを表示」をタップします。これで画面が切り替わり、実行中ではなくキャッシュしたプロセスが表示されます。

「キャッシュしたプロセス」は、限られたメモリ領域を有効活用するためにAndroid OSが用意した工夫です

(記事提供: AndroWire編集部)