日本銀行は7日、2015年4月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、4月末のマネタリーベースは前月末比10兆213億円増の305兆8,771億円となり、9カ月連続で過去最高を更新した。300兆円を超えたのは初めて。

内訳は、日本銀行券発行高が91兆292億円(前月89兆6,733億円)、貨幣流通高が4兆6,321億円(同4兆6,261億円)、日銀当座預金が210兆2,158億円(同201兆5,564億円)となった。

マネタリーベース(出典:日本銀行Webサイト)

併せて発表した4月のマネタリーベース平均残高は前年同月比35.2%増の300兆3,275億円となり、こちらも300兆円を突破して過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同4.1%増の89兆5,381億円、貨幣流通高が同0.8%増の4兆6,292億円、日銀当座預金が同56.8%増の206兆1,602億円となった。

日銀は2014年10月に追加金融緩和を実施しており、現在も大量の資金供給が続いている。