日経BPはこのほど、書籍『国債が暴落しても長期投資家は平気だよ』を発売した。著者はさわかみ投信代表取締役会長の澤上篤人氏。価格は1,620円。

アベノミクス開始後、2度の大規模金融緩和の影響で国債市場がおかしくなっているという。日銀による大量買い入れにより金利が低下し、短期国債では頻繁にマイナス金利という事態が発生。このため2015年1月にはついに5年物の個人国債が初の募集停止となった。ただ今後、景気が回復すれば金利は上がらざるを得ず、その場合は金利と逆相関で動く国債価格は大暴落する可能性があり、これを発端とした経済クラッシュの懸念も既に指摘されているという。

同書は、資産運用の第一線で活躍してきた著者が、なぜこんなことが起こっているのかをQ&A形式で解説。個人が取るべき対策や、クラッシュが来ても資産を守れる長期投資の考え方を指南するとともに、日経マネー誌上の連載から、国債暴落や長期投資の神髄について書いた回を抜粋している。

主な内容は、「【第1部】国債暴落は本当に起こるのか? 誰もが知りたい40の質問にズバリ答える」「【第2部】今すぐに長期の株式投資を始めよう 資産を守り育てる実践ノウハウはこれだ!」。

著者の澤上篤人氏は1947年愛知県名古屋市生まれ。キャピタル・インターナショナルのアナリスト兼ファンドアドバイザー、ピクテ銀行日本代表を経て、1996年にさわかみ投資顧問、1999年にさわかみ投信を設立した。