いきものを模したパンの類いは多いが、それが、モデルとなるいきものを飼育している水族館で売られているとしたら愛しさはなおさらだろう。その胸のトキメキを楽しむためにも、次のお休みを利用して京都水族館を訪れてみてはどうだろう? こちらの水族館では、その名も「すいぞくパン」(全10種、各税込290円)なる、いきものの形を模したユニークなパンが売られている。

バラエティ豊かな10種のいきものからなる「すいぞくパン」(各税込290円)

一番人気はカメのメロンパン

「館内で飼育しているオオサンショウウオをはじめとするいきものたちのパンがあったら、人気が出るに違いない! 」というところから開発スタート。スタッフの予想が当たり、今や各SNSでも話題沸騰の同商品は全部で10種類、いや、10匹そろう。

「一番人気は抹茶ビスケットが上に乗ったカメのメロンパンです」と教えてくれたが、とぼけた表情のカメやカニ、ゴマフアザラシ、カクレクマノミなどはどれも甲乙つけがたい。ひとつに絞れずまとめ買いする客もいるであろうことは容易に想像できる。

商品作りは地元のパン屋に依頼。手作りで仕上げた焼きたてのパンを毎日開館前に配達してもらっているのだという。

ペンギンやイルカが泳ぐドリンクも

「スーベニアマドラー付きドリンク」に使用されている4種のマドラー(税込450円)

また同水族館では、「スーベニアマドラー付きドリンク」(税込450円)も人気が高い。

「『イルカやペンギンが泳ぐ姿をドリンクとマドラーの組み合わせで表現したい』と思って商品化に挑みました。最初はアクリルやガラス製のものを検討していたのですが、それだといきもののゆらゆらした動きを表現するのが難しく、シリコン製に変更したところ、理想の動きを形にできました」。

こちらの商品は、イルカ、ペンギン、クラゲ、オオサンショウウオの4種類。いずれのいきものも、水族館での人気が非常に高いという。

組み合わされる飲み物は決まっていて、それぞれ、「ドルフィンダイブ(レモンソーダ)」、「ペンギンスイム(ブルーキュラソーソーダ)」、「ゆらゆらジェリーフィッシュ(カシスソーダ)」、「オオサンショウウオ清流ソーダ(抹茶ソーダ)」の名を持つ。

ドリンクの色との組み合わせも絶妙!

水族館によると、一番人気はイルカで次に人気なのはペンギンだとのことだが、メニューを前にすると全種類コンプリートしたくなるに違いない。もちろん、マドラーは持ち帰り自由。持ち帰った後は、自宅で好きな飲み物での"スイム観賞"を楽しんでは?

※記事中の情報は2015年4月取材時のもの