『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフが、主演最新作『ホーンズ 容疑者と告白の角』(5月9日公開)で頭に不思議な力を持つ角(ツノ)が生えてくる破天荒なキャラクターに挑戦。その角姿に本人も大満足しているという。
ホラー界の貴公子と呼ばれるジョー・ヒルの長編小説『ホーンズ 角』を原作とする本作でラドクリフが演じるのは、恋人殺しの汚名を着せられ苦痛の日々を送る主人公のイグ。ある朝、だれもが真実を語り出す不思議な力を持った角が生え、この"告白の角"を使って恋人メリン(ジュノー・テンプル)殺しの真犯人を探し出す。
ラドクリフは自身の角姿について「角のことを、少し見せびらかしたくなったよ! 角は僕に自信を与えてくれたんだ。つけていて本当に楽しかったよ」とコメント。「もっと愚かに見えるのかと心配だったけど、つけてみた途端に気に入ったし、かっこいいとさえ思ったよ! ずっとつけていられると思ったくらいだ。それにとても満足していたしね」と気に入っていたと明かした。
メガホンをとったフランス人新鋭監督のアレクサンドル・アジャは「実は小説で描かれる角は、ハロウィンの小道具のようで、いかにも作りものだったんだけど、もっと自然でリアルなものにしたかったんだ」と言い、「『失楽園』のギュスターヴ・ドレの挿絵のように堕天使のようでもあり、動物のようでも、野獣のようでもある。流線型で、髪と溶け合って埋没するような質感のものなんだ」と語る。
さらに、「観客には角のことを忘れてほしかったし、観客が角に集中し過ぎて物語を忘れてしまうのは嫌だった」とアジャ監督。「角をつけてダニエルが演じれば、最初はもっと自信がもてると思ったんだ」と話し、「そのうちに彼は角のことを忘れていったんだよ。セットでは僕たち全員も角のことを忘れていた。ダニエルが朝、ごく普通に角をつけて現れるが、角は誰の目にも入らなくなったしね!」と角と一体化していた様子を振り返った。
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