三井住友銀行は4月30日、父親支援事業等を手掛ける特定非営利活動法人ファザーリングジャパン(以下FJ)が設立した「イクボス企業同盟」に加盟したと発表した。

同行は、最大の経営資源は「人材」であり、多様な人材が能力や個性を発揮できる組織を作ることが競争力の源泉であると考えているという。その中でも、従業員の約半数を占める女性の活躍を後押しすることは、ダイバーシティを推進するための重要な要素であり、これまで仕事と育児の両立支援などに注力してきたとしている。

イクボス企業同盟は、積極的に自社の管理職の意識改革を行って、新しい時代の理想の上司(イクボス)を育てていこうとする企業のネットワークで、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績面でも結果を出し、自らも仕事と私生活を楽しむことができる環境づくりを推進していくという。

2015年度、同行はこのたびの同盟への加盟などを通じて、女性の活躍推進に加え、仕事と育児や介護を両立する従業員など、様々な時間的制約のある従業員が活躍できる環境整備を行っていくとしている。

なお、女性活躍推進に注力している企業として、3月に三井住友フィナンシャルグループが経産省・東証の「平成26年度なでしこ銘柄」、三井住友銀行が経産省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選定されており、今後もダイバーシティ推進を重要な経営戦略の一つと位置付け、多様な人材が活躍できる環境を整備していくとしている。