Siriを呼び出す方法は、iOS 8で見直しが行われた。iOS 7までは、耳もとにiPhoneをあてるだけでSiriに命令できるようになる機能(「耳にあてて話す」スイッチ)が用意されていたが、iOS 8で消えた。その代わり、iPhoneが電源に接続されているとき「ヘイ、シリ」と呼びかけるとSiriを起動できる機能(「"Hey Siri"を許可」スイッチ)が追加されている。一長一短あるが、クルマを運転しているときなど手を離せない状況で使いやすくなったことは確かだ。

この「ヘイ、シリ」を利用したSiriの呼び出しは、利用する状況を選ぶ。声でSiriを呼び出せるのは便利だが、命令に対するリアクションを必ずSiriが読み上げるため(音声フィードバックを無効化できない)、周囲の目があるときは利用しにくいのだ。この点、目立たず使えた「耳にあてて話す」のほうが使い勝手がよかったといえる。

「耳にあてて話す」スイッチがないiOS 8は、ボタンを長押ししてSiriを呼び出すと音声フィードバックがある。この点、「ヘイ、シリ」のときと変わらないが、それは初期設定のときの話だ。設定を見直せば、スピーカーから音声フィードバックを聞こえなくすることはできる。

手順はかんたん、「設定」→「一般」→「Siri」→「音声フィードバック」の順に画面を開き、「ハンズフリーのみ」にチェックを入れればいい。これで、Siriに命令したときの音声フィードバックはなくなり、静かにSiriの回答を確認することができる。

ただし、ヘッドホンやBluetoothヘッドセットを接続しているときには、そこから音声フィードバックが聞こえるので注意すること。「ハンズフリーのみ」にチェックするとiPhone内蔵スピーカーは使われなくなるが、Siriの音声そのものが無効化されるわけではないからだ。

操作手順をカンタン解説

1 「設定」の「一般」を開き、「Siri」をタップする

2 「音声フィードバック」をタップする

3 「ハンズフリーのみ」をタップし、チェックを入れた状態にして『設定』を閉じる

4 これで、Siriに命令したときの回答が内蔵スピーカーから出力されなくなる。ただし、ヘッドホンやBluetoothヘッドセットからは出力されるので注意しよう

(提供:iPad iPhone Wire)