2015年4月より放送開始となったTVアニメ『シドニアの騎士 第九惑星戦役』。そのオープニグテーマとなるangelaの「騎士行進曲」が4月29日にリリースされた。
TVシリーズ第1期『シドニアの騎士』のオープニングテーマで、第19回「アニメーション神戸」主題歌賞を受賞した「シドニア」に続いて、オープニングテーマを担当するangela。カップリングには、3月6日より期間限定で劇場公開された『劇場版 シドニアの騎士』の主題歌「愛、ひと欠片」が収録される。
そこで今回は、本作の聴きどころをはじめ、5月20日にリリースされるニューアルバムや香港、台湾での公演を含む夏のライブツアーについて、angelaの2人に語ってもらった。
angelaが語るTVアニメ『シドニアの騎士 第九惑星戦役』オープニングテーマ「騎士行進曲」
――『シドニアの騎士 第九惑星戦役』のオープニングテーマ「騎士行進曲」が4月29日にリリースされますが、この曲を制作したのはいつ頃ですか?
atsuko「去年の10月か11月くらいなんですけど、第1期のオープニングテーマを作ったときは、『シドニアの騎士』の第2期が制作されるのを知らなかったんですよ。なので、1回だけのことだと思って、第1期で『シドニア』というタイトルをつけてしまったんですけど、第2期もと言われてちょっと焦りました(笑)。もちろん、続きの曲を書くというプレッシャーもありましたし、どういった切り口で行くかという悩みもありましたが、お話をいただいたときは単純にうれしかったです。というのも、頼まれてもいないのに、もしも再び『シドニアの騎士』の曲が書けるなら、こういう感じにしたいなって妄想していたんですよ、実は(笑)」
――『シドニアの騎士』をテーマに、もっと曲を作りたいという想いがあったのですね
atsuko「なので、実際に曲を作るときは、その妄想を現実に落とし込む作業がすごく楽しかったです。ただ、第2期のオープニングテーマを作るにあたって、監督からひとつだけ、たったひとつだけリクエストとして、"ソ連"の国歌が送られてきました」
――第1期の『シドニア』は、ヨーロッパの国歌をイメージして作られたんですよね?
KATSU「今度はもっと具体的に"ソ連"です」
atsuko「イメージ的にはわりと明るい感じの曲なんですけど、私たちの妄想というのは、"みんなで歌える曲"。これまでのアニソンで言えば、『サクラ大戦』とか『宇宙戦艦ヤマト』みたいな感じなんですけど、特に『宇宙戦艦ヤマト』のブラスバリバリ感、そして曲の最後に『宇宙戦艦ヤマト』ってタイトルをはっきり言うところなんて、熱いじゃないですか(笑)。そういった日本のアニソン界の中でも"みんなで歌える"系のものと、現代のエレクトトなサウンドや行進曲のリズムを混ぜて……そこにソ連の国歌のイメージを加えていく、という一連の作業はすごく楽しかったです」
――『シドニア』に続いて、今回も宇宙の広さを感じさせる壮大な曲に仕上がっています
KATSU「『シドニア』のときは、トランスやEDMのようなダンスミュージックと、日本の行進曲を融合させる、その強引さを楽しんで聴いてほしいという思いがあったのですが、実際に聴いた方には"ウチクダケ"などの印象のほうが強く残っていたみたいで。それなら今回は、"聴いてくれ"というアニソンから、どちらかというと皆で一緒に歌おう、むしろ歌って?」
atsuko「むしろ歌え(笑)」
KATSU「そういう意味合いを、アレンジしながらすごく気をつけていました。だから、『騎士行進曲』は、聴いてほしいというよりも歌ってほしい曲なんですよ」