処理性能が向上すれば消費エネルギーが増えることは、かつては当たり前のことと考えられていた。しかし、より薄く・より軽くが求められるiPhoneのこと、Appleは新技術の投入や設計の見直しを続け、重量・サイズを抑えつつも処理性能を上げることに成功している。
とはいえ、ただ漫然と使えばバッテリーは減る。ディスプレイの輝度を下げる、無線LANやBluetoothなど使わない通信機能はオフにする、バックグラウンドで動作するアプリは使い終えたら完全終了させる、といった心がけがあるかないかでバッテリーの減るペースが変わることは確かだ。
iOS 8の新機能「バッテリーの使用状況」では、1日以内/7日以内という期間中どのアプリがバッテリー消費量が多かったかを確認できる。TwitterやFacebookといったSNS系アプリ、Safariやメールといった通信を伴うアプリはバッテリー消費量が多い傾向にあるが、「ホーム/ロック画面」もなかなかのもの。ここを減らすことができれば、使い勝手に影響なくバッテリーを節約できそうだ。
その「ホーム/ロック画面」という項目は、ユーザが起動/終了できるアプリではなくシステムプロセスのため、前述した方法での省エネは難しいが、ちょっとした設定変更でわずかながらもバッテリー消費量を減らすことができる。壁紙やアイコンの表示に使われている視差効果や、アプリを起動/終了するときのアニメーションを禁止するというのがその方法だ。
手順はかんたん、「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「視差効果を減らす」の順に画面を開き、スイッチをオフにすればいい。iPhoneを傾けても壁紙やアイコンが動かなくなり、アプリ起動/終了時のアニメーションもなくなるが、バッテリーの節約になるはずだ。