経済産業省は28日、2015年3月の商業動態統計速報(旧商業販売統計速報)を発表した。それによると、小売業販売額(全店ベース、以下同)は前年同月比9.7%減の12兆3,960億円となり、3カ月連続で前年を下回った。
小売業販売額を業種別に見ると、機械器具小売業が同27.9%減、燃料小売業が同20.0%減、各種商品小売業(百貨店など)が同15.9%減、その他小売業が同13.3%減など全8業種で減少した。
大型小売店の販売額は同12.3%減の1兆7,149億円と、9カ月ぶりの減少。内訳は、百貨店が同18.2%減の6,025億円、スーパーが同8.8%減の1兆1,124億円となった。
コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は同3.8%増の9,054億円と、25カ月連続で増加した。
卸売業販売額は同7.9%減の29兆8,740億円と、6カ月連続の減少。卸売業と小売業を合わせた全体の商業販売額は同8.5%減の42兆2,700億円と、5カ月連続で減少した。
2014年度の小売業販売額は前年度比1.2%減の139兆4,590億円と、5年ぶりの減少。卸売業販売額は同2.4%減の323兆2,420億円と、2年ぶりの減少。全体の商業販売額は同2.0%減の462兆7,010億円と、同じく2年ぶりに減少した。