日本フードサービス協会は27日、2015年3月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、3月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比4.6%減となり、2カ月ぶりに前年を下回った。

2015年3月度全店データ(出典:日本フードサービス協会Webサイト)

客数は同7.3%減と14カ月連続のマイナス、客単価は同2.9%増と23カ月連続のプラス。3月は、北日本以外の地域では比較的天気が良かったものの、土曜日と祝日が重なり土曜日が前年より2日少なかったため、多くの業種で客数が前年を下回った。また、消費増税に伴う駆け込み需要の反動で複合商業施設の集客が鈍り、ショッピングセンターなどに入店する外食店の一部で客足に影響が出たという。

業態別に見ると、ファーストフードの全体売上高は同10.0%減と4カ月連続のマイナスで、下げ幅は前月より拡大した。うち洋風の売上は異物混入問題の影響が残り、同19.6%減に落ち込んだ。客数は同11.3%減、客単価は同1.5%増となった。

ファミリーレストランの全体売上高は同2.0%増と、23カ月連続のプラス。客数は同0.9%減、客単価は同2.9%増となった。

パブ・居酒屋の全体売上高は同6.7%減と、2カ月ぶりのマイナス。客数は同5.7%減、客単価は同1.0%減となった。

ディナーレストランの売上高は同2.0%増と、13カ月連続のプラス。客数は同0.1%減、客単価は同2.1%増となった。

喫茶の売上高は同3.7%増と、7カ月連続のプラス。客数は同0.3%増、客単価は同3.4%増となった。