リスクモンスターは4月27日、第2回「離婚したくなる亭主の仕事」調査結果を発表した。調査は2014年12月20日~21日、20~49歳の既婚者600人を対象にインターネット調査で行われた。
夫の仕事に「不満がある」は51.7%
まず「夫の仕事に対する満足度」を集計したところ、「不満がある」(回答率51.7%)が「不満はない」(同48.3%)を若干上回る結果となり、不満とする回答率が第1回調査より1.1ポイント低下した。
「不満がある」と回答した内訳を年代別でみると、20代(同56.0%)、30代(同51.0%)、40代(同48.0%)と年齢を追うごとに不満が減少する傾向がみられた。また、20代において大幅に不満が上昇する一方、30代、40代においては共に不満が低下し、30~40代に不満が高かった前回とは逆の構成となった。
夫の年収別に不満の有無を集計したところ、「300万円未満」(回答率65.0%)が最も不満が高く、次いで「300万円以上年収400万円未満」(同61.3%)と、年収400万円未満の層において、高い不満が見られる結果となった。
亭主の仕事が起因となる離婚は年齢とともに高まる
夫の仕事を原因する離婚意識について集計したところ、夫の仕事が原因で「離婚したいと思ったことがある」(回答率12.3%)が「離婚したいと思ったことはない」(同87.7%)を大幅に下回り、前回(同19.2%)から大幅に低下する結果となった。
「離婚したいと思ったことがある」と回答した内訳を年代別でみると、20代(同10.7%)、30代(同9.8%)、40代(同16.7%)と20~30代に比べて、40代が高い傾向が見られ、20~30代において前回調査(各同23.8%、21.8%)から大幅な低下が見られる。
また、前の問いで「夫の仕事に不満がある」と回答した人の年齢構成とほぼ逆の結果にあることから、「壮年層に比べ若年層の方が、夫の仕事に対して不満はあるものの、離婚を考える要因に至らない傾向があると思われる」と調査では分析している。
「年収600万円」を境に高まる妻の就労率
妻から見た夫の仕事に対する満足度を調査した一方で、夫から見た妻の就労状況について調査したところ、「妻が就労している」(回答率59.0%)が「妻が就労していない」(同41.0%)を上回る結果となった。
「妻が就労している」と回答した内訳を年代別でみると、20代(同58.0%)、30代(同62.0%)、40代(同57.0%)と、全ての世代において大きなバラつきはない結果となったが、年収別では、600万円を下回ると妻の就労率が高まることが判明した。
妻が就労している・していない理由は?
妻の就労状況の理由について集計したところ、「妻が就労している」理由として最も多かったのは、「家計上は妻が働かなくても問題ないが、妻が働くことには賛成、家事・育児は積極的に協力している」(回答率40.1%)であり、次いで「自分の収入だけでは、生活に支障がある」(同37.3%)、「家計上は妻が働かなくても問題ないが、妻が働くことには賛成、家事・育児は妻任せであり、特に不満はない」(同9.6%)の順となった。
「妻が働くことに反対」している夫は、全体の2.8%にとどまっており、妻が就労している家庭においては、そのほとんどが夫の理解を得られていることが表れている。
他方、「妻が就労していない」理由として最も多かったのは、「妻が子育てに専念したがっている」(回答率48.8%)であり、次いで「自分の収入だけで十分である」(同29.3%)、「家事・育児を両立できる仕事がない」(同17.9%)の順となった。
妻の就労に対する希望としては、壮年層よりも若年層の方が、妻の就労に対する希望が高く、年収にはさほど左右されない結果となっている。
調査では、「『金の切れ目が縁の切れ目』という言葉のとおり、夫の収入に対する不満が、時には離婚を意識する要因となる様ですが、夫の仕事が原因で離婚を意識する妻は、わずかに全体の6%程度にとどまっていることから、『亭主がまじめに働いていれば、妻が離婚を考えることは少ない』ということを示しています」などとまとめている。