アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」が発売された。早期に予約した人には発売当日に届いているようで、一部のモデルは店頭で購入できる場合もあるようだ。スマートウォッチは、Android Wearをはじめとしていくつかの製品が出ているが、今だ普及の段階には達していない。Apple Watchは話題性も十分で、ファッション性や高級感といった、「時計」としての製品作りも考慮されていて、Android Wearとは異なるユーザー層を獲得しそうな印象だ。

とはいえ、スマートウォッチは「時計」としてだけでなく、「スマートフォンのコンパニオンデバイス」としての役割がメインの機能ではある。スマートウォッチで何ができるのか。筆者は普段、Android WearのGear Liveを装着して生活しているが、半年以上使ってみて、スマートウォッチで何が変わったのか、考えてみた。

Android Wearとしては早期の登場となったGear Live

Gear Liveの位置づけ

スマートウォッチを大別すると、歩数や心拍数などを計測してスマートフォンと連携するヘルスケア製品としてのスマートウォッチと、スマートフォンの通知を受信したり、着信メールを時計の画面に表示したりが可能なスマートウォッチの2種類がある。

Apple WatchやAndroid Wearは後者のコンパニオンデバイスで、スマートフォンにインストールしたアプリの通知を受け取る、SNSの投稿に返信する、スマートフォンで電話を受ける、といった操作が可能になっている。

Android Wearの画面。Google Nowの天気予報が表示されている

電話がかかってきた時のUI

スマートウォッチのキモは、そのアプリとの連携にある。もともと腕時計という小さな画面で、スマートフォンのように使うのは無理があるため、どうしても機能は限られてしまう。

機能としてはスマートフォンアプリのサブとしての使い方になる場合が多い。受信メールを手元で見て、長文の返信が必要ならスマートフォンを取り出す。音声でテキスト入力して返信する、といったことも可能だが、外ではなかなか使いづらいし、屋内にいるなら直接スマートフォンなりPCなりで返信すればいいので、基本的には、通知を確認するための製品になりがち。

それでも、メールやSNSの通知が来たときに腕をちょっと見れば、それがすぐに対応必要か、それともあとで返信しても大丈夫か確認できるのは便利だ。そんなにリアルタイムに確認する必要はないという向きもあるだろうが、まあ、その辺りは人それぞれで、筆者の場合はメールを確認するのと、着信が分かりやすい、というのがメリットに感じている。