スズキは中国・上海モーターショーにて、コンセプトカー2車種と新開発の1.4リットル直噴ターボガソリンエンジンを出品している。2台のコンセプトモデルはともに中国市場への投入が検討されているという。

上海モーターショーに出品されたスズキ「iM-4」

上海モーターショーに出品されたコンセプトモデルは、3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された「iK-2」「iM-4」の2台。ともに中国では初公開となる。「iK-2」は流麗なデザインの5ドアハッチバックで、コンパクトカーに求められるデザイン、ユーティリティ、快適性、走り、燃費といった要素を高次元で実現するモデルとされる。

一方、「iM-4」についてはまったく新しいジャンルとされ、クロスオーバーSUVに相当するモデルのようだが、デザインはオフロードイメージを感じさせないクリーンなものとなっている。両モデルとも、量産モデルを中国に投入する計画だという。

エンジン単体で発表されたのは、新開発の1.4リットル直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET(ブースタージェット)」。直噴化による燃費性能向上と、ターボによる出力、トルク向上を実現している。このエンジンは燃費性能と動力性能に加え、ボディサイズや重量に対する高い要求を満たすため、エンジン各部のレイアウトの最適化を行い、軽量化技術も駆使しているという。

「iM-4」

「iK-2」

1.4リットル「BOOSTERJET」エンジン

「BOOSTERJET」の搭載モデルは中国市場から販売開始し、その後、世界へも展開していく計画だ。その他、今年末までに中国に投入する予定で開発を進めている新型「Vitara」も出品されている。