エプソンは4月22日、8色顔料インクを採用したA2ノビ対応のインクジェットプリンタ「SC-PX3V」を発表した。5月14日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は15万円台の後半となっている。

「SC-PX3V」(イメージ画像)

SC-PX3Vは、プロ写真家やアマチュア写真愛好家に向けた「プロセレクション」シリーズの新モデル。2009年10月に発売された「PX-5002」の後継機となる。

8色顔料インクの独立型インクカートリッジを搭載し、ブラック系は「Epson UltraChrome K3 INK」だ。フォトブラックまたはマットブラック、グレー、ライトグレーという3種類のブラック系およびグレー系のインクが使える。

黒濃度を高めたフォトブラックインクで暗部の微妙な階調を立体的に表現するほか、顔料インクが用紙の表面付近で高濃度定着するマットブラックインクは、多彩な用紙において高い定着性を実現した。カラーの色域も拡大しており、従来よりも滑らかなグラデーション表現を可能にしている。

主な仕様は、印刷方式がMACH方式、最高解像度が2,880×1,440dpi、ノズル数がブラック540ノズル(各180ノズル×3色)、カラーが900ノズル(各180ノズル×5色)。対応用紙サイズはA2ノビ縦まで。標準用紙カセットには最大120枚の用紙をセットでき、手差し給紙も備える。本体サイズはW684×D376×H250mm、重量は約19.5kg。

インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。無線LANは「Wi-Fi Direct」に対応し、スマートフォンなどと無線LANで直結して印刷できる(スマートフォン用プリントアプリ「Epson iPrint」に対応)。本体の操作パネルは、チルト可能な2.7型タッチパネルを採用している。

17インチ幅対応ロールペーパーユニットの使用イメージ

写真作品づくりをサポートするソフトウェア「Epson Print Layout」にも対応しており、「ロール紙長尺印刷」と「ギャラリーラップ」の作成機能が追加された。Epson Print Layoutは、「Adobe Photoshop」や「Adobe Photoshop Lightroom」のプラグインソフトとして利用できる。

また、オプションとして、新たに17インチ幅対応のロールペーパーユニット、プレミアムサテンキャンバス / プレミアムマットキャンバスを追加。税別価格は、ロールペーパーユニットが19,980円、プレミアムサテンキャンバスが27,500円、プレミアムマットキャンバスが25,000円だ。