アドビは22日、Adobe Creative Cloud フォトグラフィプランのSpring Updateとして、新しいLightroomを発表した。また、パッケージ版の「Lightroom 6」も発表し、4月28日より発売される。価格は、Creative Cloud フォトグラフィプランは月額980円、パッケージ版Lightroom 6は税別16,000円。
Adobe Creative Cloud フォトグラフィプランは、画像編集ツール「Adobe Photoshop CC」と写真現像・管理ツール「Adobe Photoshop Lightroom 5」をセットにした写真愛好家向けサブスクリプション製品。また、2GBのクラウドストレージを付属し、モバイルアプリ「Lightroom mobile」とクラウド連携させた編集などが行える。
今回、Lightroomのアップデートを行い、サブスクリプション版は「Lightroom CC」、パッケージ版は「Lightroom 6」と位置づけ、機能の追加や強化を実施した。今回追加・強化されたLightroomの機能は以下の通り。
HDRマージ
コントラストが高いシーンで撮影した場合でも、異なる露出設定で撮影された複数の写真を統合し、1枚のHDR(ハイダイナミックレンジ)画像に仕上げることができる機能。
パノラママージ
Photomerge機能により、背景が少しずつ重なる複数の写真を繋ぎ合わせることで、繋ぎ目や歪みのないパノラマ写真を作成できる機能。また、RAW / DNGデータからのパノラマ写真作成にも対応した。
パフォーマンス改善とGPU対応
現像モジュールなど、パフォーマンスが要求される場面で、GPUを利用することで処理速度を最高10倍向上できるようになった。
顔認識
1枚の写真に写った人物の顔を選択すると、Lightroomにある他のすべての写真からその人物を自動的に検出。また、顔データに基づいて写真を分類やグループ化できる。
フィルターブラシ
Photoshopでいうレイヤーマスクのような機能で、段階フィルターや円形フィルターを画像のどの部分に適用するかを細かくコントロールできるようになった。
Webギャラリーの機能強化
新しいHTML5対応のギャラリーテンプレートを使用することで、PCのWebブラウザだけではなく、モバイル端末のWebブラウザにも最適化されたデザインで表示できるようになった。
ビデオ入りの高度なスライドショー
写真、ビデオ、音楽にパンやズームなどのエフェクトを使用して、スライドショーを作成できる機能。
Lightroom CCはサブスクリプションプランで利用する。価格はCreative Cloud フォトグラフィプランが月額980円。そのほか、Illustratorなどが含まれる月額4,980円の個人版コンプリートプランなどでも利用できる。また、パッケージ版Lightroom 6 は4月28日より発売する。製品版は税別16,000円だが、Lightroom 1~5を所有するユーザーはアップグレード版税別9,600円が利用できる(アップグレード版はAdobe.comのみの発売)。