多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリの「機器データ」って何ですか?』という質問に答えます。

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Androidアプリは、アプリごとにさまざまなデータを保有します。アプリがインストールされた時点からあるデータはもちろん、その後アプリにより作成されたデータ、インターネットからダウンロードされたデータも含まれます。

それらインストール後に加えられたデータは、「機器データ」または「キャッシュ」に分類されます。機器データは持続的なデータ、キャッシュは一時的に保管されるデータという意味合いですが、機器データのほうがより重要です。機器データにはアプリの設定情報や固有のデータが、キャッシュには動作を高速にすることを主目的としたさほど重要でないデータが保管されます。

そのうち機器データは、そのアプリを使用する期間に応じて増える傾向があります。たとえば、電子ブックリーダアプリはスムーズな閲覧を実現するため、購読対象コンテンツをいちどダウンロードしたうえで表示しますが、著作権保護の都合上他のアプリから参照できるデータとしてSDカードに保管するわけにはいきません。その電子ブックリーダアプリだけが参照できるよう、機器データとして内蔵メモリに保存されます。

アプリがどの程度機器データおよびキャッシュを持つかは、『設定』の「アプリ」からアプリ個別の設定画面を表示すれば確認できます。この画面から使用しているメモリサイズを確認できるほか、削除することも可能です。

ただし、機器データの削除は慎重に行うべきです。キャッシュはアプリの処理をスムーズに行うための一時使用データであり、削除しても動作に影響しないことがほとんどですが、機器データには重要な設定情報や有償コンテンツが含まれることがあるため安易な削除は避けたほうが無難です。もっとも、ステージ情報がキャッシュとして保存される仕様のゲームアプリも存在するため、ケース・バイ・ケースです。

アプリのインストール後に作成されたアプリ固有のデータは、「機器データ」と「キャッシュ」に分類されます

(記事提供: AndroWire編集部)