J.フロントリテイリングはこのほど、大手通販会社の千趣会と資本業務提携し、持分法適用関連会社にすると発表した。

両社は、小売業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、それぞれの事業領域、顧客基盤において補完性が高いほか、業務提携により両社ともに効率的なシェア拡大・事業展開が可能になると考え、2014年10月から協議を実施。その結果、業務提携の協業を本格化してその効果を実現するためには、両社で共同プロジェクトを設置するといった推進体制の強化が必要との認識で一致し、資本業務提携を行うことに合意したという。

今後は、既存の両社PB商品の共同展開による販路拡大と商品原価の低減、お互いのリソースやノウハウを活用した相互販売、EC事業の拡大などを進めていく。

J.フロントリテイリングは、千趣会の発行済み株式の22.62%を取得することで、筆頭株主となる。株式譲渡実行日は2015年4月22日、自己株式処分および新株発行の引受日は同5月7日。株式取得価格は99億5,500万円、アドバイザー費用などを含めた総額は102億4,500万円。