連日の仕事疲れで土曜日は朝寝坊。一日のんびり過ごして心も身体もリフレッシュ。さて、明日はどうしよう……。東京から日帰りでできるプチ旅行は、実はいろいろある。もし手持ち無沙汰な1日があれば、ちょっと旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
神奈川で異国と日本を訪ねる
まず、神奈川の観光地として横浜中華街は外せない。横浜中華街へは横浜高速鉄道みなとみらい線 元町・中華街駅から徒歩約1分。約500m四方のエリア内には620店が軒を連ね、中華料理だけでも226店がひしめいている(2010年6月調べ)。善隣門~交番までで約300mの中華街大通りは歩行者天国になっているので、いろいろ食べ歩きながらのんびり異国の空気を楽しんでみるといいだろう。もちろんお土産屋もいっぱい。自分へのお土産もお忘れなく!
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今度は日本の古を訪ねる旅を。鎌倉は東京駅からも電車で乗り換えなしの1時間程度で行ける立地ながら、ゆったりと過ごせるお寺やレトロなカフェ巡り、さらには海やハイキングまで楽しめる、まさに週末のプチ旅にふさわしい街。シンボリックな大仏はもちろん、"江ノ電"という呼び名で愛されているローカル線・江ノ島電鉄に乗って、湘南の海と風を感じてみるのも素敵だ。鎌倉ならではのグルメも外せない。鎌倉発祥の鳩サブレも、本店だけの商品がそろっている。
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伊豆も実は日帰り圏内
東京からちょっと離れるものの、静岡・伊豆は東京ICから玄関口熱海まで車で約1時間、新幹線だと約35分というアクセス。じっくり味わうには物足りないかもしれないが、十分日帰りも可能な範囲だ。温泉だけでも熱海のほか、畑毛、修善寺、韮山、戸田(へだ)といろいろ。泉質も違えば温泉郷の趣も違うので、グルメやマリンスポーツなど、目的に合わせて選んでみるといいだろう。
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成田空港だけじゃない成田
今度は変わって千葉。成田というと空港のイメージが強いだろうが、天慶3年(940)に開山した成田山新勝寺やその周辺に広がる下町は一見、そして、一食の価値あり! 寺の境内には「よっ! 成田屋!!」の始まりとなった江戸歌舞伎の名門・市川団十郎家の初代団十郎の石像もあるので探してみていただきたい。
また、5つの町から構成された参道には150店以上の店があり、特にメインストリートである表参道にはうなぎを提供する店が約60店も並んでいる。その昔、はるばる成田詣でに訪れた人々の旅の疲れを癒やすために栄養価の高いうなぎでもてなした、という逸話もあるくらいなので、ぜひここで成田の歴史ある味を堪能しよう。成田山新勝寺エリアには、JR東日本成田線 成田駅から徒歩約10分となる。
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日本一大きな大仏は千葉にあることをご存知だろうか。世界第一の羅漢霊場とも称される千葉の乾坤山(けんこんざん) 日本寺には、日本一の大仏・薬師瑠璃光如来がある。総高31.05m・御丈21.3mで、これは鎌倉の大仏の2倍以上ということになる。こちらは千葉ではあるものの、出発地点によっては東京からではなく神奈川・久里浜の東京湾フェリーを利用した方が早いかもしれない。最寄り駅はJR東日本内房線 浜金谷駅または保田駅で、そこからロープウェーか遊歩道でのアクセスとなる。
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いまだけのミッキーたちに会いに行こう
また、千葉が誇るエンターテイメントと言えば東京ディズニーランド・シー。現在、6月23日までの期間限定で春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」が開催されている。特に東京ディズニーシーでは初めての開催であり、ダッフィーにシェリーメイ、ジェラトーニも大活躍! ダッフィーたちと過ごす初めてのイースターをお見逃しなく。
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(C)Disney
東京にいながら島時間
首都圏に住んでいると「島って遠いなぁ」と感じる人が多いかもしれないが、実は日帰りでも島旅ができる場所がある。伊豆諸島だ。大小さまざまな島で構成されている伊豆諸島は、一番本島から近い伊豆大島へは羽田空港・調布飛行場から約30分、端にあたる八丈島でも羽田空港から約55分というアクセスだ。
伊豆諸島の郷土料理として知られているべっこう寿司や明日葉グルメを島のお酒とともに堪能するのもいいが、自転車で島をくるっとめぐるのもいい。ゆったりとした時間が流れる島でのどかな1日を過ごしてみては?
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都内で下町グルメめぐりに温泉も
もちろん、本島の東京にだって、旅気分が楽しめる場所はある。例えば、調布の深大寺周辺には徳川三代将軍・家光も絶賛したというそばのほか、漫画家・水木しげる氏の"水木ワールド"全開な鬼太郎茶屋もあるなど、ちょっとしたショートトリップ気分を味わえる。力士が闊歩する両国で力士絶賛のデカ盛りグルメに挑戦するのも一興だ。ちょっと早起きして築地で朝食を、昼には都内最長の商店街・戸越銀座商店街で食べ歩きするのもいい。
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「東京・水上都バスで両国へ! そこは力士万歳な重量級グルメばかりだった」
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意外かもしれないが都内にも酒蔵があり、無料で見学や利き酒ができたりする。また、遠くに行かずとも、都内や近郊地域にも源泉掛け流しの湯や露天風呂が堪能できる温泉はある。特に千葉や東京では黒湯と呼ばれる源泉が湧いており、都内では一律460円の銭湯にも黒湯が楽しめる場所もあるのだ。「旅行するぞ! 」とまでテンションをあげられなくとも、こうした近場の非日常を楽しんでみるのもいいだろう。
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