WOWOWで6月からスタートする松山ケンイチ主演の時代劇『ふたがしら』は、「面白いことがやりたい」という野望を胸に組織を抜けた盗賊コンビ(松山ケンイチ、早乙女太一)の活躍を描いた、オノ・ナツメ原作の痛快時代劇エンタテインメント。豪華キャストに加え、WOWOW初の連続ドラマによる時代劇としても注目を集めているが、このほど、撮影が行われている東映京都撮影所を訪ねた。
この日撮影されたのは、江戸から大阪の町に出てきたものの泥棒として大きな仕事が出来ず焦っている弁蔵(松山)と宗次(早乙女)が、出会った人たちから思いがけないチャンスをもたらされるというシーン。2014年に劇団☆新感線の舞台『蒼の乱』で共演している二人は息もぴったりで、酔っぱらった2人が歩く場面では、いつもクールな宗次がハメを外しすぎて髷(まげ)が乱れていることにするなど、その場でどんどんアイデアが生まれ、現場は大いに盛り上がっていた。
弁蔵役の松山は「オノ・ナツメさんの原作には時代劇、盗賊もの、バディもの、若者の成長譚と僕の好きなものがたくさん詰まっていて、ぜひ映像化したいと希望を出しました。入江悠監督とは今回が初めての仕事ですが、僕らのアイデアも取り入れてくれるので、現場でアイデアを出し合いながら世界観を膨らませています。早乙女くんとのコンビもかなり面白くなっていますので、お楽しみいただきたいと思います。すでに続編を作る気満々ですのでよろしくお願いします(笑)」と、早くも続編へ意欲を燃やすなど、すっかり撮影を楽しんでいる様子。
宗次を演じる早乙女も「盗賊を主人公にした、いなせな時代劇になっていると思います。子供の頃から時代劇を舞台で演じてきたぼくにとって、これまでやっていたフィールドとは違うテレビドラマの時代劇、初めての入江監督との仕事は新鮮で完成が楽しみです。今までとの一番大きな違いは、今回は盗賊ということで忍んでいることが多く、得意な派手な立ち回りが少ないこと(笑)。クールな宗次がドラマの中でどのように変化していくか楽しみにしてください」とコメント。はたして2人がどのように大暴れしてくれるのか、完成が今から楽しみだ。