富士フイルムは16日、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」の交換レンズとして、広角24mmの大口径単焦点レンズ「フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR」を発表した。5月21日から発売し、価格はオープン、推定市場価格(税別)は120,000円前後の見込み。

フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR

広角24mm(35mm判換算)の焦点域を持つ大口径単焦点レンズ。開放F値が1.4と明るく、暗いシーンでの撮影に有利だったり、ボケ味を活かした表現が可能としている。被写体から最短15cmでの接写にも対応。レンズのフォーカス群を2つに分け、撮影距離に応じて連動して駆動させる「フローティングフォーカスシステム」によって、接写時の各種収差を補正する。

レンズ構成は11群13枚。歪曲収差や色収差などを効果的に補正し、絞り開放での撮影からでもシャープな描写を実現した。レンズ全面には、独自のコーティング技術「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」を採用。ナノGI(Gradient Index)コーティング技術と合わせて、斜めの入射光に対してフレアやゴーストを効果的に抑制する。

オートフォーカスも高速で、リアフォーカス方式とレンズを駆動させる力が大きい「DC コアレスモーター」により、最速0.11秒での高速AFを可能とした。フォーカスリングには距離指標を刻印し、マニュアルフォーカスでの撮影をサポートしている(鏡胴上には被写界深度指標も刻印)。鏡筒は8カ所にシーリングを施した防塵・防滴設計。-10度の低温でも動作する。

主な仕様は、焦点距離が16mm(35mm判換算:24mm相当)、最小絞りがF16。レンズ構成は11群13枚(非球面レンズ2枚、異常分散レンズ2枚)。絞り羽枚数は9枚(円形絞り)、ステップ段差は1/3ステップで全22段。画角は83.2度。撮影距離範囲は15cm~。最大撮影倍率が0.21倍。フィルターサイズは67mm。本体サイズは最大径が73.4mm、長さが73mm、重量は約375g。